...その手はじめになるのだということをつけ加えた...
岩野泡鳴 「耽溺」
...X号はまず手はじめに...
海野十三 「超人間X号」
...応接室や早苗さんの居間を手はじめに...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...彼等はまず折衝の手はじめに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私は西鶴の全著作の中から、私の気にいりの小品を二十篇ほど選んで、それにまつわる私の空想を自由に書き綴(つづ)り、「新釈諸国噺」という題で一本にまとめて上梓(じょうし)しようと計画しているのだが、まず手はじめに、武家義理物語の中の「我が物ゆゑに裸川」の題材を拝借して、私の小説を書き綴ってみたい...
太宰治 「新釈諸国噺」
...まず手はじめにと...
太宰治 「新ハムレット」
...手はじめに家のある河原町の下手の区域を歩いた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...先づ手はじめに房一のところへ出かけて来たらしい...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...紙着の一隊は先づ手はじめに河向(かはむかふ)へ繰り出したのであるが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...まず手はじめに私は...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...彼は仕事の手はじめに早速其草を除き...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それで、まず手はじめに、モニエ氏の家へ行って、小間使に夫人の当日のようすを聞いてみた...
久生十蘭 「悪の花束」
...和尚をおどしつけて八百両の金をゆすり取ったのを手はじめに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...手はじめに、伐木して猿どものいる樹を独立させ、大勢で遠巻きにしながら、円陣を狭めて行く……兵隊が木の下まで這って行って、幹に手斧を打ちこむ...
久生十蘭 「蝶の絵」
...『日本植物志図篇』を手はじめに出版したが...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...先づ手はじめに醫師を訪ねてその意見と診斷書を取つた...
水野仙子 「女」
...まず手はじめに、シベリヤ生活のなかであなたが経験された「創作コンクール」はどんな風にして行われ、当選作品はどんな風にしてみんなに発表され、よまれ、批評されたか、そのいきさつや、情景についてみじかいルポルタージュを書いて『新日本文学』へお送り下さい...
宮本百合子 「結論をいそがないで」
...手はじめに大庭景親どのの館を焼き立て...
吉川英治 「源頼朝」
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