...その手はじめになるのだということをつけ加えた...
岩野泡鳴 「耽溺」
...応接室や早苗さんの居間を手はじめに...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...彼等はまず折衝の手はじめに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その手はじめとして...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私は西鶴の全著作の中から、私の気にいりの小品を二十篇ほど選んで、それにまつわる私の空想を自由に書き綴(つづ)り、「新釈諸国噺」という題で一本にまとめて上梓(じょうし)しようと計画しているのだが、まず手はじめに、武家義理物語の中の「我が物ゆゑに裸川」の題材を拝借して、私の小説を書き綴ってみたい...
太宰治 「新釈諸国噺」
...まず手はじめにと...
太宰治 「新ハムレット」
...手はじめに家のある河原町の下手の区域を歩いた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...紙着の一隊は先づ手はじめに河向(かはむかふ)へ繰り出したのであるが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...まず手はじめに私は...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...手はじめは、回向院(えこういん)のネズミ小僧の墓だったと思う...
野村胡堂 「胡堂百話」
...それで、まず手はじめに、モニエ氏の家へ行って、小間使に夫人の当日のようすを聞いてみた...
久生十蘭 「悪の花束」
...手はじめに、伐木して猿どものいる樹を独立させ、大勢で遠巻きにしながら、円陣を狭めて行く……兵隊が木の下まで這って行って、幹に手斧を打ちこむ...
久生十蘭 「蝶の絵」
...『日本植物志図篇』を手はじめに出版したが...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...かれは仕事の手はじめとして...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...先づ手はじめに醫師を訪ねてその意見と診斷書を取つた...
水野仙子 「女」
...この寒さがすぎたら先ず手はじめに動坂のばら新でも見に行こうとたのしみにして居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...男女の貞操を手はじめに...
夢野久作 「鼻の表現」
...手はじめの出陣、進んでご加勢にお加わりなさい」と、すすめた...
吉川英治 「三国志」
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