...オランダを今よりもっともっと完全に手の内のものにするために...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...手の内から飛ぶと...
中里介山 「大菩薩峠」
...すでに手の内に握った人のごとく語り合った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...パリは完全に彼の手の内に入った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それは相手の内部に思想として留まり...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...要するに彼は手も足も出ない状態であたしの手の内にあるのよ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...お互い手の内を見せません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...手の内をすべてさらすふりをして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...さる事あり虎という字を手の内に書いて見すれば啖わぬと教ゆる後(のち)犬を見虎という字を書き済まし手を拡げ見せけるが...
南方熊楠 「十二支考」
...ときに画工の手の内から彼の構想や技倆を越えた線が飛び出して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼はその手の内にあるものをあなどり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いわば自分の生命を他人の手の内にあずけておくようなものではあるまいか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんなちっぽけなべか舟などは手の内のものだと思ったのであるが...
山本周五郎 「青べか物語」
...おれは手の内の人間だとみていたが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...たしかに原田甲斐はおれの手の内のものだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...貴方のおはからいでどうか仕手の内に加えて下さい」「だめだろうな」と弥兵衛が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...私の手の内で何人かの血を吸うであろう……と思うと一道の凄気(せいき)が惻々(そくそく)として身に迫って来る...
夢野久作 「冥土行進曲」
...「幕府の手の内、見えたり」と、なされて、後醍醐はいまや居直ッているお容(かたち)である...
吉川英治 「私本太平記」
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