...何しろ手のつけられない悍馬であつたことは想像に難くない...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...なんとも手のつけられない...
高見順 「如何なる星の下に」
...手のつけられない横着(おうちゃく)なところがある...
太宰治 「火の鳥」
...その軍治が時々発作のやうな癇癖を起しまるで手のつけられない事のあるのには...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...ちょっと手のつけられない心持になり...
中里介山 「大菩薩峠」
...手のつけられないようなものが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ひとの気持を手のつけられない無為状態に追いこみ...
久生十蘭 「ノア」
...現実的な方は実に手のつけられないほどの被害があった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...この手のつけられない一時間は...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...手のつけられない破落戸(ごろつき)でなかったら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...東京の学校へなんて入つたの?」「彼奴は手のつけられないお転婆で――バカだよ...
牧野信一 「晩春の健康」
...台所は手のつけられないほど混乱しストーヴは火が消えていました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...手のつけられない相手をたしなめてみた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...酔うと手のつけられないようなことがよくあった...
山本周五郎 「花も刀も」
...酔うと手のつけられない人間になっていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...いかにも手のつけられない都会の青年武士が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...紋日(もんび)の虎(とら)という手のつけられないあぶれ者だが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...鬱(ふさ)ぎ性(しょう)から急に手のつけられない暴れン坊になった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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