...そのまま手つかずに保存されていたので...
寺田寅彦 「災難雑考」
...手つかずであるんだ...
直木三十五 「南国太平記」
...手つかずこっちへ授かったというのも返す返す有難え話だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこが手つかず、あのままで人を泊めるにいいようになっていたから、少し遠いにも拘らず、皆の者が弁信にこの部屋をあてがったものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...現に三百両という大金が手つかず保管されていることで...
中里介山 「大菩薩峠」
...手つかず人を酒乱に落しそうな酒だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「もっとも、祖父も頑固一徹にしていたわけではなく、純金の大部分は、時の政府に寄付しましたが、何分の巨額で、まだその三分の一ぐらいと、おびただしい宝石の全部が、手つかずに、秘密の倉庫の中に眠っているはずです」「――――」「思い出しても恐ろしい事ですが、戦争の末期――ちょうど今から四年前に、祖父は私の妹をつれて、九州の阿蘇の麓に疎開して、静かに戦火を避けておりました...
野村胡堂 「九つの鍵」
...これは手つかずの分と一ト束...
樋口一葉 「大つごもり」
...これは手つかずの分(ぶん)と一ト束...
樋口一葉 「大つごもり」
...手つかずの分が、まだ百八十九人もあります...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...まだ手つかずですわ...
久生十蘭 「キャラコさん」
... ししゅうされた シルクと サテンの ぬのが さぎょう台に おかれたまま ―― 21ある ボタンあなも 手つかず ―― まども しまっていて...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...書斎はちりが積もり、薄暗く、荒れている風だが、手つかずだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...現に暮の賞與金は手つかずに...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...是がまた今日はまるで手つかずに残っているのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...そこで、通用中の古金銀を、すべて禁止し、一たん民間から回収して、金には銀を加え、銀には錫(すず)を混ぜて、新貨幣を発行すれば、手つかずに、天下の通宝が、幕府の手にあつまる...
吉川英治 「大岡越前」
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