...矢部という男はかねてからなかなか手ごわい悧巧者(りこうもの)だとにらんでいたから...
有島武郎 「親子」
...「こいつはなかなか手ごわい雲行だぞ...
海野十三 「太平洋魔城」
...ちょっと手ごわいかもしれないが...
海野十三 「超人間X号」
...よほど手ごわいだろうからね」「手ごわいだけにおもしろいですよ...
江戸川乱歩 「影男」
...悲しいかな! アイルランド人の教化は一種の道徳的開墾用耙(まぐわ)をもってくわだてらるべき手ごわい事業だ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...手ごわいと見てとってか...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...或る手ごわい談判に攻められてゐる最中でした...
牧野信一 「捜語」
...そんな手ごわいことのできる人じゃないのよ...
三好十郎 「樹氷」
...ゴリリとして手ごわい所があるのである...
三好十郎 「肌の匂い」
...他の雑誌へはご免だ、と相当手ごわい、自信たっぷりの手紙がとどいた...
森下雨村 「三十六年前」
...こいつは手ごわいかもしれないぞ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「手ごわいぞ、油断するなッ」と喚(おめ)くのを聞くと、残る者たちはにわかに怯気(おじけ)づいて、わらわらともと来た方へ蜘蛛(くも)の子となって逃げ散った...
吉川英治 「剣難女難」
...思いのほか賊軍が手ごわいし...
吉川英治 「三国志」
...意外に手ごわい...
吉川英治 「三国志」
...これは想像以上手ごわいものらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...城中およそ一千の兵にすぎないが、甚だ、手ごわい...
吉川英治 「新書太閤記」
...(手ごわい!)と...
吉川英治 「柳生月影抄」
...しかしそのほかにもう一つ手ごわい敵が現われて来たことを見のがしてはならない...
和辻哲郎 「鎖国」
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