...すると黒人の扈従が――以前にクラリモンドの手帳を持つて来た男である...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...玄扈(げんこ)に坐(いま)して化は船の頭(へ)の逮(いた)るところを照したまふ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...又扈従の上達部坊門亜相已下参向せらる可しと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...小百合と云う愛妾と小扈従竹沢某との間を疑って...
田中貢太郎 「放生津物語」
...魑魅魍魎(ちみもうりょう)の跋扈(ばっこ)するような姿を...
谷崎潤一郎 「少年」
...取返しのつかない後悔が倦怠の世界に独(ひとり)で跋扈するのである...
永井荷風 「花より雨に」
...富と勢(いきおい)と得意と満足の跋扈(ばっこ)する所は東西球(きゅう)を極(きわ)めて高柳君には敵地である...
夏目漱石 「野分」
...扈従が総出で湖畔を隈なくたずねまわったが...
久生十蘭 「泡沫の記」
...わやわやとした声でかつて軍部に扈従(こじゅう)して政治や文学を語った作家が...
宮本百合子 「五月のことば」
...不潔醜猥(しゅうわい)な恋愛談をして青年男女の間に跋扈(ばっこ)せしめるようではまだ今の社会に何の規律もない証拠だ...
村井弦斎 「食道楽」
...十月十三日に茶山は阿部正精(まさきよ)に扈随(こずゐ)して江戸を発した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其他此行には扈随の侯伯にして医官を率(ゐ)て行くものが多かつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二夫人の車を停めていた扈従の人々は...
吉川英治 「三国志」
...宮の扈従(こじゅう)でいながら宮に迷(は)ぐれて...
吉川英治 「私本太平記」
...われら将軍家に扈従(こじゅう)の輩(ともがら)...
吉川英治 「新書太閤記」
...信長の人もなげな専横跋扈(せんおうばっこ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...扈従(こじゅう)の美観だけではなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...花の美戦士も観念の目をつむる事一丈青の扈三娘(こさんじょう)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??