...勃萃(ぼっすい)無味なる政治小説や半熟未成の翻訳小説の跋扈(ばっこ)するままに委(まか)していた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...その跋扈というものは実にひどいことをするので...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大元帥纛下(とうか)に扈従(こじゅう)して広島におもむき...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...廃娼の結果として私娼が跋扈して風紀衛生上甚だ弊害がある...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼等が跋扈(ばっこ)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...またある者は悪念の爪をといでほしいままに跳梁跋扈(ばっこ)する...
久生十蘭 「魔都」
...扈従(こじゅう)して行きついてしまったのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...かゝる種類の人間の跋扈する世の中を憎んだ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...次で二年にも亦江戸に扈随し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...扈従(こしょう)組の上席で三百石のいえがらだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...扈従(こじゅう)の人々へも...
吉川英治 「三国志」
...信長の人もなげな専横跋扈(せんおうばっこ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...弓道具は扈従(こじゅう)の手や肩に...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし扈従(こじゅう)の面々には...
吉川英治 「新書太閤記」
...四家老もみな扈従(こじゅう)してゆくことになった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのため、扈成は、命からがら延安府へと落ちのびてゆき、やがて後にこの人は、宋朝(そうちょう)中興の業にひとかどの将として働いた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――扈家荘(こかそう)の一丈青という女郎(めろう)には...
吉川英治 「新・水滸伝」
...どれにいる」扈従(こじゅう)の中にいる但馬守に訊ねた...
吉川英治 「柳生月影抄」
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