...食後の小憩を未醒氏渚の扁舟(へんしゅう)に棹(さお)さして湖心に出(い)づ...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...非凡な扁額が沢山あった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...扁(ひらた)くなつたり...
石川啄木 「天鵞絨」
...扁(ひらた)くなつたり...
石川啄木 「天鵞絨」
...新富町(しんとみちょう)の焼けた竹葉(ちくよう)の本店には襖(ふすま)から袋戸(ふくろど)や扁額(へんがく)までも寒月ずくめの寒月の間(ま)というのが出来た位である...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...その死刑執行吏でさえ、かの呪文に遵って、「頭髪を縮らし、髪粉をつけ、金モールの上衣、扁底靴★、白絹の靴下を著用して」職務を執行せよと命ぜられていたのだ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...扁桃腺は化膿(くわのう)しはじめてゐた...
徳田秋声 「花が咲く」
...そうして扁平な頭をぶるぶると擡げるのみで追うて人を噛むことはない...
長塚節 「太十と其犬」
...その形態は淡い扁平なもので...
中谷宇吉郎 「雪」
...彼女は扁理の心を奪おうとして...
堀辰雄 「聖家族」
...扁理に初めて會つた時分から...
堀辰雄 「聖家族」
...それと竝んで扁理は考へ深さうにうつむきながら歩いてゐた...
堀辰雄 「聖家族」
...腰付き扁たく成たは...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...箸でやっと持つ位大きく扁平な軽焼になった...
宮本百合子 「一太と母」
...この扁桃腺のフクレでズコズコ云っていたのもすっかり解決いたしさっぱりした気分になりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...扁桃(へんとう)といって平たくって美味(おいし)いのがあり...
村井弦斎 「食道楽」
...いつとなく山扁の字を使用したものかと思う...
柳田國男 「地名の研究」
...これには木扁(きへん)に力という字をあてているが...
柳田国男 「母の手毬歌」
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