...扁(ひらた)くなつたり...
石川啄木 「天鵞絨」
...白けた大きな扁平な顏を僕の方につき出して...
田畑修一郎 「南方」
...其上に燧石抔(ひうちいしなぞ)の尖りたる角にて切り目を付けしものならん●錘り石圖中精製石棒(せい/\いしばう)中央の下に畫(ゑが)きたるは自然(しぜん)の扁平石にして...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...窓の下框(したがまち)には扁柏(へんばく)の高いこずえが見えて...
寺田寅彦 「花物語」
...扁鵲(へんじゃく)もそう言っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...日本開港の日までシナは扁平な世界および世界市場の極東端だった...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...これは扁桃腺からの熱だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...プウル夫人の角(かく)ばつた扁平(へんぺい)な姿と...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...扁理はそれを九鬼やなんかの思い出といっしょくたに...
堀辰雄 「聖家族」
...扁理を自分のうしろに従えながら...
堀辰雄 「聖家族」
...――その訪問者が扁理であることを知っても...
堀辰雄 「聖家族」
...扁理はその遺族のものから頼まれて彼の藏書の整理をしだした...
堀辰雄 「聖家族」
...そしてこの人もまた自分で相手につけた傷のために苦しんでゐる……さういふ考へがたえず扁理を彼の年齡の達することのできない處に持ち上げようとしてゐたのだ...
堀辰雄 「聖家族」
...扁理に初めて會つた時分から...
堀辰雄 「聖家族」
...扁理がかうして遠ざかつて行くのを...
堀辰雄 「聖家族」
...助の字の扁は且なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...鼻に長き鬚あり尾扁(ひらた)くして蝦(えび)(または蝗(いなご))に似...
南方熊楠 「十二支考」
...この土扁に丸の字は理窟から拵(こしら)えた和製の字で...
柳田國男 「名字の話」
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