...青い面長と扁(ひらた)い赤良顔(あからがほ)...
石川啄木 「刑余の叔父」
...その扁(ひら)べつたく...
薄田泣菫 「独楽園」
...(ニ)キバリッソスは生ながら変じて一種の扁栢となり...
高木敏雄 「比較神話学」
...白けた大きな扁平な顏を僕の方につき出して...
田畑修一郎 「南方」
...「扁鵲(へんじゃく)の言いけらく...
中里介山 「大菩薩峠」
...橄欖・扁桃・柘榴・ぬるで・いちじく等の果樹...
野上豊一郎 「エトナ」
...顱頂は次第に扁平になり...
久生十蘭 「海豹島」
...――扁理に初めて会った時分からではすこし正確ではない...
堀辰雄 「聖家族」
...しかし夫人には扁理を見ることは楽しいことよりも...
堀辰雄 「聖家族」
...――その訪問者が扁理であることを知つても...
堀辰雄 「聖家族」
...二階の座敷には先の若槻宰相の筆になる扁額が懸つてゐたと思ふ...
牧野信一 「日本橋」
...発芽力のある扁平黒色の種子を宿しているものもある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...輪扁(りんぺん)の木を断(き)るがごとくついに他に教うべからずといえども...
正岡子規 「俳人蕪村」
...段と(か)と扁(へん)もつくりも異なるを混同して書く人多し...
正岡子規 「墨汁一滴」
...ある百万長者が扁桃腺の手術をしました...
三浦環 「お蝶夫人」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...次にはまた山扁の票の字を作って用いている場合が少なくない...
柳田國男 「地名の研究」
...日本で木扁にかえている桙(ほこ)のなかには...
柳田国男 「母の手毬歌」
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