...しかしそのあまりにもいかのごとき扁平さには厭気がさしている...
伊丹万作 「顔の美について」
...(之を糸掛け石と呼ぶ)(第三)扁平石の周圍(しうゐ)相對(あひたい)する所に缺損(けつそん)ある者...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...たとえば扁桃腺で...
永井隆 「長崎の鐘」
...ところが藪の先生、それを『(しゃけ)』と読んでしまったんだ、魚扁に生、それはサケともいうし、シャケともいう字なんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...魚扁(うおへん)に平でひらめだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...魚扁に骨張つてゐるのははうぼう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...扁理の気持が彼女から遠くにあることを見抜いたらしかった...
堀辰雄 「聖家族」
...扁理を自分のうしろに従えながら...
堀辰雄 「聖家族」
...扁理はちょっと困ったような顔をしていたが...
堀辰雄 「聖家族」
...いつまでも赤い縞のようなものがチラチラしていた……扁理は出発した...
堀辰雄 「聖家族」
...そういう扁理の不幸を絹子に理解させるためには...
堀辰雄 「聖家族」
...扁理はその遺族のものから頼まれて彼の藏書の整理をしだした...
堀辰雄 「聖家族」
...扁理の氣持が彼女から遠くにあることを見拔いたらしかつた...
堀辰雄 「聖家族」
...しかし夫人には扁理を見ることは樂しいことよりも...
堀辰雄 「聖家族」
...彼女はとうとう始めて扁理への愛を自白した...
堀辰雄 「聖家族」
...扁竹とは Iris tectorumMaxim. で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...屋根がずっと扁(ひら)たくなっているのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...阿弥陀像の印象として残ったのは体がいやに扁平なことと眼が特に目立っていながら顔がおもしろくないことぐらいなものであった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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