...他所行の衣服を着たお吉が勝手口から入つて來たので...
石川啄木 「天鵞絨」
...他所行(よそゆき)の衣服を着たお吉が勝手口から入つて来たので...
石川啄木 「天鵞絨」
...妻の他所行(よそゆ)き姿が目の前に浮ぶ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...学校を出てから阿弗利加へ探険に行ったりした男だが、平常の所行も、やにわに日本刀を引抜いて振り廻して見せるというふうだったし、酔うとまた酒癖が悪かった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...相客が余所行(よそゆ)きの上品な言葉で風流話に無中になつてゐる間(うち)に...
薄田泣菫 「茶話」
...夫が余所行(よそゆ)きの時着る絹セルの単衣(ひとえ)と羽織と絞(しぼ)りの三尺とを出して...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...第二章 観物銀行(の戸外)へ出勤したジェリーはまもなく裁判所行の御用を仰せつかり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼等の自然の生活に何かしらこれに似た所行がありはしないかという疑問が起る...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...香だけ嗅がせるのはあまりに残忍な所行である...
寺田寅彦 「断片(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...自己を野蛮化する所行のように思われたのである...
寺田寅彦 「田園雑感」
...余所行(よそゆ)きに着替えて...
徳田秋声 「新世帯」
...科学者たる父が何故こんな愚かしい所行を演ずるのか...
中島敦 「光と風と夢」
...おつぎも近所(きんじよ)で髮(かみ)を結(ゆ)うて炊事(すゐじ)の時(とき)でも餘所行(よそゆき)の半纏(はんてん)に襷(たすき)を掛(か)けて働(はたら)いた...
長塚節 「土」
...私は翌日刑務所行きだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...父は刑務所行きです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...主として注意をそれほど重要でない部分にだけ注ぎ続けるのは愚かな所行であろうと思う...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...今日は余所行(よそゆき)の儘(まゝ)である...
森鴎外 「魔睡」
...これは支所行きの人選を...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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