...他所行の衣服を着たお吉が勝手口から入つて來たので...
石川啄木 「天鵞絨」
...羊の苦しみを憐れむ心から狼の所行を悪と名づけたく感ずるが...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...単にこの所行だけを考えると...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...いかんぞ後年斯かる浅ましき所行(しよぎやう)に身を委(ゆだ)ねんや...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼らの所行をくじき...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...破廉恥(はれんち)な所行(しょぎゃう)を止(や)めい...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...彼等の自然の生活に何かしらこれに似た所行がありはしないかという疑問が起る...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...余所行(よそゆき)の化粧をしているとき...
徳田秋声 「あらくれ」
...余も亦(また)余所行(よそゆき)の色気を抜いて平常の心に立ち返る事が出来るから...
「元日」
...今日の大変は他所行(よそゆき)の大変なんで」「大きく出やがったな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...他にザラ使いの品はございませんか」「硯や墨にザラ使いも他所行(よそいき)も無いよ」彌八郎は平次の愚かさを憐むように笑うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...考えれば考えるほど不埓な所行だから...
久生十蘭 「湖畔」
...その所行は残忍であろうも...
久生十蘭 「湖畔」
...幕府の忌諱(きき)に触れるような所行ばかりする...
久生十蘭 「鈴木主水」
...こんな帽子ぢや嫌だとか草履が汚いから他所行の雪駄を出して呉れ...
牧野信一 「鞭撻」
...先祖来護りくれた族霊を殺し食うてその祭を済ますドイツ人の所行これに同じ...
南方熊楠 「十二支考」
...「あれがたつた一枚の他所行(よそいき)だつたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...支所行きの人選まで木曾が案を作った経緯(いきさつ)があったのに...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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