...今の所行方不明です...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...かかる所行が露顕すると...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...彼らの所行をくじき...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...自分のためのみならず人のためにも便利であり「能率」のいい所行であるように思われる...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...盗賊の所行をあえてするようになる衝動はそれはど浅薄な不まじめなものばかりとも思われない...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...科学者たる父が何故こんな愚かしい所行を演ずるのか...
中島敦 「光と風と夢」
...けれどもまだ自分で余所行(よそゆき)の着物を拵えるというほどの分別(ふんべつ)は出なかったのです...
夏目漱石 「こころ」
...他にザラ使いの品はございませんか」「硯や墨にザラ使いも他所行(よそいき)も無いよ」彌八郎は平次の愚かさを憐むように笑うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...雨の日雪の日の自動車は、本所行、市外行、深川行といふ風に、一目でわかるやうに赤い塗(ぬり)や青い色で現はし、なる可く無料で老幼婦女から送り出すやうにする...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...父は刑務所行きです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...何うせ他所行きになんかなりつこないさ...
牧野信一 「痴日」
...主として注意をそれほど重要でない部分にだけ注ぎ続けるのは愚かな所行であろうと思う...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一つの鐘に二つまで瑕の由来を作った売僧輩(まいすはい)の所行(しわざ)微笑の至りだが...
南方熊楠 「十二支考」
...めいめい他所行(よそいき)に着換へ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...甚五郎の申し分や所行(しょぎょう)も一応道理らしく聞こえるが...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...唯余所行(よそゆき)の我髪だけ母の手を煩わした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...支所行きの人選まで木曾が案を作った経緯(いきさつ)があったのに...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...しかしキリスト教界に於ても最早何人も征服者の暴虐な所行を弁護するものはあるまい...
和辻哲郎 「鎖国」
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