...かくの如き処に卑猥なる所行の現れることが少ない...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...第二章 観物銀行(の戸外)へ出勤したジェリーはまもなく裁判所行の御用を仰せつかり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そしてこういう他所行き顔も亦...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...而もそれが悉く足輕の所行でありましたので...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...おつぎも近所(きんじよ)で髮(かみ)を結(ゆ)うて炊事(すゐじ)の時(とき)でも餘所行(よそゆき)の半纏(はんてん)に襷(たすき)を掛(か)けて働(はたら)いた...
長塚節 「土」
...余も亦(また)余所行(よそゆき)の色気を抜いて平常の心に立ち返る事が出来るから...
「元日」
...僕から彼の所行(しょぎょう)を見ると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...銭形の親分が鼻の先の殺しを知らないなんて」「何だと?」「京屋の主人がゆうべ殺されましたぜ」「何だって早くそう言わないんだ」「だから他所行の大変だって言うんで」「殺しに他所行も平常着(ふだんぎ)もあるものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨夜は――あの時分大川の上に居りましたが」「よし/\心中する道行に他所行(よそゆき)の煙草入を持つて行く筈はないと言ふつもりだらう」「その通りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたしの家でも抱え車は父の裁判所行きの定用(じょうよう)のほかは乗らなかったので...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...野暮(やぼ)臭いことを云つて一一女の所行を数へ立てて...
平出修 「瘢痕」
...私としては他所行の穿物といふのが...
牧野信一 「熱海線私語」
...明る過ぎる街道娘が他所行の着物に着換へて...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...こう云う余所行(よそゆき)の感情を不断に維持するには...
森鴎外 「雁」
...余所行(よそゆき)の前掛をしている...
森鴎外 「牛鍋」
...唯余所行(よそゆき)の我髪だけ母の手を煩わした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...是を閑人(ひまじん)の所行のごとく看(み)られることは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「太師の所行はまるで禽獣(きんじゅう)のなされ方です...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索