...悪魔外道(げだう)に憑(つ)かれたる所行なりなど...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...人民提出の請願書を遮りて強て事實を蔽はんとする等立憲治下にあるまじき所行を專にし...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...僕に言わせるとこれは豚の所行というものだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...彼らの所行をくじき...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...もっとも平生(へいぜい)は往々士官の身にあるまじき所行も内々有之(これあり)...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そしてこういう他所行き顔も亦...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...今日の大變は他所行(よそゆき)の大變ですよ」「何が他所行だえ」「春木町綱田屋五郎次郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...乙に気取つた他所行きの風流気を出し...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...雨の日雪の日の自動車は、本所行、市外行、深川行といふ風に、一目でわかるやうに赤い塗(ぬり)や青い色で現はし、なる可く無料で老幼婦女から送り出すやうにする...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...俺はそれを育ちの悪い下司(げす)な所行だと解釈し...
久生十蘭 「湖畔」
...その大胆不敵な所行に呆れ果てて棒立ちになつてゐる村長の方へ向きなほつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...立派な着物も他所行きの服も...
北條民雄 「続重病室日誌」
...三ヶ月以内に奴は刑務所行きだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...彼等の所行の善悪は二の次にして...
牧野信一 「鬼涙村」
...何うせ他所行きになんかなりつこないさ...
牧野信一 「痴日」
...第一に権兵衛が自分に面当(つらあ)てがましい所行(しょぎょう)をしたのが不快である...
森鴎外 「阿部一族」
...上(かみ)を恐れぬ所行として処置せられたのである...
森鴎外 「阿部一族」
...そんなふうに、重盛ばかりでなく、宗盛の所行でも、維盛(これもり)の落度でも、悪いことは皆、入道のせいになって、時には耳へも聞えて来たろうが、入道は、子煩悩(こぼんのう)な上に、総じて骨肉の者には甘いので、「仕方のないやつ」と、苦笑するに止まっていた...
吉川英治 「源頼朝」
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