...彼の失敗はすべて私の所為です...
...彼女は彼の死の所為だと思っている...
...私たちは彼女の善意の所為でパーティーが成功した...
...彼は人目を引くために嘘をついたが、自分の所為だとは認めなかった...
...私たちは遅れたが、それは天候の所為だった...
...人為の所為とは思われぬで...
井上円了 「おばけの正体」
...よって氏はこれを狸(たぬき)の所為なりと考え...
井上円了 「おばけの正体」
...やはり金に眼をつけた村の悪漢の所為(せい)であったが...
田中貢太郎 「地獄の使」
...その鉄瓶を提(さ)げて伏戸に闖入(ちんにゅう)し鉄瓶の口を春琴の頭の上に傾(かたむ)けて真正面(まとも)に熱湯を注ぎかけたのであると云う最初からそれが目的だったので普通の物盗(ものと)りでもなければ狼狽(ろうばい)の余りの所為(しょい)でもないその夜春琴は全く気を失い...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...先生に和服を着せたのも美禰子の所為(しょい)とみえる...
夏目漱石 「三四郎」
...それから人間の所為を離れていわゆる物質界に意志の発現もしくはそのポテンシャリチーを認めた場合には...
夏目漱石 「創作家の態度」
...全(まつ)たく兄(にい)さんの所為(せゐ)だ」「だつて御父(おとう)さんは左様(さう)云つてましたよ」「何(なん)て」「明日(あした)学校の帰りに代助の所へ廻つて何か御馳走して貰(もら)へつて」「へえゝ...
夏目漱石 「それから」
...四隣(あたり)が静かな所為(せい)かとも思ったが...
夏目漱石 「それから」
...漫(みだり)に合(ごうきん)の式を挙ぐるは悖徳没倫(はいとくぼつりん)のはなはだしき所為である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...死は友愛が無い種族の悪意を持ったメディシン・マンの所為であると友達に納得させる必要があった...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...ああしたものに飢えていた所為もあったでしょう...
原民喜 「ある手紙」
...されば一国の暴政は必ずしも暴君暴吏の所為のみにあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...江戸へ立つた平山の所為(しよゐ)だ...
森鴎外 「大塩平八郎」
...その中で紫玉一人は兼て花山の所為(しょい)を悪(にく)んでいたので...
森鴎外 「細木香以」
...上(かみ)を偽る横着物(おうちゃくもの)の所為ではないかと思議した...
森鴎外 「最後の一句」
...これらは僧侶が学問を独占した時代あるいはそれより以前の旧ハイカラの所為で...
柳田國男 「地名の研究」
...欲に眼の昏(くら)んだ愚か者の所為とみて遣わす...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...その曲者の所為(しょい)でござる...
吉川英治 「剣難女難」
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