...彼の失敗はすべて私の所為です...
...彼女は彼の死の所為だと思っている...
...私たちは彼女の善意の所為でパーティーが成功した...
...彼は人目を引くために嘘をついたが、自分の所為だとは認めなかった...
...私たちは遅れたが、それは天候の所為だった...
...天狗(てんぐ)の所為となって後世に伝わるであろう...
井上円了 「おばけの正体」
...かの女子の所為なることの確証にあらずや...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...「昔のような糞(くそ)正直な所為(まね)はしない...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...被告黒崎禅翁は教唆の所為として刑法第百五条及び第百三十七条前段に該当する重罪...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...やはり金に眼をつけた村の悪漢の所為(せい)であったが...
田中貢太郎 「地獄の使」
...転瞬(てんしゅん)の間に内外(ないげ)を断じ醜を美に回した禅機を賞し達人の所為(しょい)に庶幾(ちか)しと云ったと云うが読者諸賢(しょけん)は首肯(しゅこう)せらるるや否や(昭和八年六月)...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...悪魔の所為(しよゐ)だらうと思はれる...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...手を動かしていた所為(せい)で...
夏目漱石 「それから」
...これも熱誠なる青年に有りがちの発作的(ほっさてき)所為(しょい)で毫(ごう)も彼が智識の問屋(とんや)たるに煩(わずら)いを及ぼすほどの出来事ではない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それも単に病気の所為(せい)なら咎(とが)むる事もないが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...今彼を運んでゆく女の所為のやうに思へた...
原民喜 「雲雀病院」
...わたくしのいたした事は余り気の利いた所為だとは申されません...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...その所為の効力を失ふ事を知らしめざるべからず...
正岡子規 「病牀譫語」
...母さんの所為(せい)かしら...
森本薫 「華々しき一族」
...嗚呼刺客所為何其誤...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...わしの所為(せゐ)でも無い...
與謝野寛 「蓬生」
...其方(そち)が云うならお粂の所為ではあるまい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...親堅の所為の不当なことを訴えしめた...
和辻哲郎 「鎖国」
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