...彼の失敗はすべて私の所為です...
...彼女は彼の死の所為だと思っている...
...私たちは彼女の善意の所為でパーティーが成功した...
...彼は人目を引くために嘘をついたが、自分の所為だとは認めなかった...
...私たちは遅れたが、それは天候の所為だった...
...ほつれた髪が頬に乱れてる所為(せゐ)か...
石川啄木 「鳥影」
...はじめより妖怪の所為と断定するために...
井上円了 「おばけの正体」
...」「キリスト教信者のすべての病気はこれらのデーモンの所為である...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...その鉄瓶を提(さ)げて伏戸に闖入(ちんにゅう)し鉄瓶の口を春琴の頭の上に傾(かたむ)けて真正面(まとも)に熱湯を注ぎかけたのであると云う最初からそれが目的だったので普通の物盗(ものと)りでもなければ狼狽(ろうばい)の余りの所為(しょい)でもないその夜春琴は全く気を失い...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...伊藤侯が内閣を憲政党に引渡したるの挙を目して乱臣賊子の所為なりと極論したることあり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...尊大な羞恥心との所為(せい)である...
中島敦 「山月記」
...それから人間の所為を離れていわゆる物質界に意志の発現もしくはそのポテンシャリチーを認めた場合には...
夏目漱石 「創作家の態度」
...それッと言うと手が廻った所為(せい)もあったでしょう...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...これはあまりおびただしい焔を見た所為であらうか...
原民喜 「廃墟から」
...すると気の所為か...
原民喜 「蠅」
...あなたはわたくしのいたした事を無責任極まる所為(しょい)だと思召して...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...この私の所為(せい)だったのではなかろうか...
堀辰雄 「ほととぎす」
...同行の老僧からこれことごとく鼠の所為だと聞いた...
南方熊楠 「十二支考」
...新聞社と雑誌社から頼まれて夜分遅くまで投書の和歌を添削する所から其の安眠不足などの所為(せゐ)で...
與謝野寛 「執達吏」
...一面に日本支那の美術と連絡を保つ印度(インド)美術の大概(たいがい)を窺ふ事が出来るやうに想はれるのであつた(六月三十日)(二)倫教(ロンドン)は巴里(パリイ)に比べて北へ寄つて居る所為(せゐ)か...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...リユウバンスには余り多くを白耳義(ベルジツク)で観せつけられた所為(せい)か少し厭倦(あき)が来た様である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...それも弁馬の所為が邪魔して取りおくれているのかと思うにつけ...
吉川英治 「御鷹」
...倭寇が九州の乱臣の所為であって...
和辻哲郎 「鎖国」
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