...」と押が強く所望するおかしさに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...態々(わざ/\)宿に招いて平家の一曲を所望する事に定(き)めた...
薄田泣菫 「茶話」
...左大臣の所望するものが何であるかを...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...今一つ「墨絵(すみえ)」の曲を所望する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...是非その英書を讀みたいと所望すると...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...私は特に土地で採れるものを所望する...
外村繁 「澪標」
...お相手の御辞退は仕(つかまつ)りませぬ」「別に拙者の相手を所望するのではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それから……」竜之助がそのあとを所望すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その後法然所持の念珠を所望する程に熱心であったが...
中里介山 「法然行伝」
...十人中九人まで日本酒を所望する...
中谷宇吉郎 「救国論」
...ドウか目録だけでも宜(い)いから是非見たいと所望するから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...所望するのであつた...
牧野信一 「日本橋」
...雪五郎は慌てゝ私の荷物を奪ひとつて自らその使ひ番を所望するのであつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...遂にそれを所望するに及んだのである...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...そうしてそれを所望する人が私の前に現れるなら...
柳宗悦 「工藝の道」
...ここから剪(き)ってわしにくれと所望する...
柳田国男 「年中行事覚書」
...たいがい奇怪な投げ槍の秘術を見たいがためそれを所望するのが九分以上であるから...
吉川英治 「剣難女難」
...ちと所望するものがあるかもしれぬが」と天堂一角が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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