...立ち退き先の所書きは...
芥川龍之介 「忠義」
...余微力と雖も数年来百費を省き収る所書籍に不足なし...
芥川龍之介 「僻見」
...おじさんの所書(ところがき)をもわたしました...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...住所書きとかいろいろ文字が書いてあって...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...彼が残して置いた郷里の所書を示して頼みました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...その時念のために親父に書いてもらった所書を見て...
橘外男 「蒲団」
...その所書きをやったばかりに...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼女からもらった住所書きを見出して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...第四大区(だいく)第何小区何町何番地と所書(ところがき)のしてあったのを記憶している...
永井荷風 「日和下駄」
...自分の所書きも渡したい...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...所書(ところがき)は残していらっしゃいませんでした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...所書を貰って彼は出て行った...
宮本百合子 「思い出すこと」
...隆治さんの所書き式に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...貴島の手紙には所書きは書いてない...
三好十郎 「肌の匂い」
...一番目の人は所書きがありましたが(大森)...
三好十郎 「肌の匂い」
...やつと所書きをかいたらしいおすゑからの小包であつた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...けれどもそれを裁判所書記に委ねよと要求された時には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私(わたくし)の認(したゝ)めた所書(ところがき)が稍(やゝ)不完全ですから此(この)手紙が果してお手許(もと)に達するか否かを懸念しますが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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