...その証拠はお子を拾い上げた者が所持しているはずだ...
秋田雨雀 「三人の百姓」
...風呂敷包み一個を所持しているのみであった...
犬田卯 「沼畔小話集」
...その所属の学校の名刺を所持している学生も多かったが...
太宰治 「惜別」
...そのナイフを所持しているということに気付くと...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...すでに二片の金を払って切符を所持しているかどうか...
谷譲次 「踊る地平線」
...山陽の女弟子として名高い江馬細香(えまさいこう)の筆蹟(ひっせき)も幾幅(ふく)かを所持していること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...片時も放さず所持しているのでござります」彼が夢中でしゃべりつゞけながら...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...こういう飾りいっさいの品々を所持しているものがあるのを幸い...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...犯人が偶(たまた)ま盗品を所持している際に発見逮捕せられた場合には...
穂積陳重 「法窓夜話」
...私はある名門の人で立派な品を沢山所持している人を知っているが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その所持しているピストルが...
夢野久作 「暗黒公使」
...かれは肌身はなさずに所持している聖書の羊皮(かわ)表紙をなでていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...ある女の所持している仮面(めん)を取り戻そうと苦心しておられます...
吉川英治 「江戸三国志」
...何者が所持していると申すのか」「おッと...
吉川英治 「江戸三国志」
...――杯(はい)を砕いて禁酒する!」彼は常に所持している白玉(はくぎょく)の杯(さかずき)を...
吉川英治 「三国志」
...こんな物を所持しているか」と...
吉川英治 「三国志」
...阿波の家中(かちゅう)から貰ってきた船切手(ふなぎって)も所持しているとの話に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...敵の所持している武器を鎖で絡(から)んで奪い飛ばしてしまう利もある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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