...所天(をつと)を少し離れて坐わり込み...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「毛だ物のやうに子供を溺愛する」といつも所天(をつと)に云はれるので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...やがて所天の方に向き直つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...所天のそばにゐられるだけ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...千代子は所天に代つて辯護をした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...所天(をつと)の方を見て...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その所天(をつと)と同じやうに役者じみた所があつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その所天(をつと)から一歩を退いた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「手前(てめえ)のゐるやうな家にやア父でもない!所天(をつと)でもない!」「馬鹿をお云ひなさんな!」「分らず屋!」義雄はそれツ切り横を向いて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...所天(ていしゅ)を呼びにやって所天を前に据(す)えて後妻の云ったことを話した...
田中貢太郎 「藍微塵の衣服」
...私はそれが苦労でなりません」「あなたより他に所天(おっと)はないと存じておりますから...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...所天(おっと)の伴蔵が両手を膝についてきちんと坐り...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...それがこうじて所天(ていしゅ)が厭わしくなって来た...
田中貢太郎 「雀の宮物語」
...所天(おっと)の顔を見て莞(にっ)としたが...
田中貢太郎 「海嘯のあと」
...軍人だね」「うん所天は陸軍中尉さ...
夏目漱石 「琴のそら音」
...ジェーンは義父(ぎふ)と所天(おっと)の野心のために十八年の春秋(しゅんじゅう)を罪なくして惜気(おしげ)もなく刑場に売った...
夏目漱石 「倫敦塔」
...お前は俺(おれ)のやうな所天(をつと)を擇(えら)んだんだ...
三島霜川 「青い顏」
...所天(をツテ)を罵倒(こきおろ)した...
三島霜川 「平民の娘」
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