...そして所在ないままにその日倉地の下宿から届けて来た木村の手紙を読んで見る気になったのだ...
有島武郎 「或る女」
...所在ない指先に白前垂の紐をいぢくつてゐる...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...きょうはあまりに所在ないまま...
太宰治 「斜陽」
...夕方あんまり所在ないから...
種田山頭火 「行乞記」
...感じばかり鋭くて所在ないあれらの女たちが想像の友達に郵便で打明話をするやうに...
ボードレール 富永太郎訳 「人工天国」
...所在ないので、ラジオの漫才を聞いてゐた...
林芙美子 「瀑布」
...所在ないと小さな鏡――誰のかナ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あんまり所在ないから...
宮本百合子 「栄蔵の死」
......
三好達治 「南窗集」
...所在ない日夜の彷徨は...
室生犀星 「幻影の都市」
...部屋で所在ないふうにしてゐる時には...
室生犀星 「渚」
...こうしておるも所在ない...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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