例文・使い方一覧でみる「所きらわず」の意味
スポンサーリンク...中有（ちゅうう）の中を所きらわずおどおどと何物かをさがし求めるように輝いた... 
有島武郎 「或る女」
...それで下腹の中を所きらわずえぐり回すような痛みが来ると...
有島武郎 「或る女」
...帳場の和郎（わろ）（彼れは所きらわず唾（つば）をはいた）が寝言べこく暇に...
有島武郎 「カインの末裔」
...所きらわず殴ったり足蹴（あしげ）にしたりした...
有島武郎 「カインの末裔」
...無数の掻き疵（きず）が所きらわずつけられ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...所きらわず撒（ま）き散らしているのだ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...所きらわずほっつき歩いたもんです！ それでもやっぱり僕の心は...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...所きらわず一種むっとする空気や圧迫の感じや...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...そうして付け焼き刃の文明に陶酔した人間はもうすっかり天然の支配に成功したとのみ思い上がって所きらわず薄弱な家を立て連ね...
寺田寅彦 「天災と国防」
...所きらわず刺される...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...督郵のからだを所きらわず打ちつづけた...
吉川英治 「三国志」
...所きらわず砦ノ内へ火を放（つ）けろ」輸送隊といえば...
吉川英治 「私本太平記」
...その小勢を紛（まぎ）らすため、敵の逆茂木（さかもぎ）、道の木々、所きらわず、火をかけろ、火を用いろ！」このとき、義貞自身は、またその本軍の大部隊は、大きく急旋回して、稲村ヶ崎の磯根づたいに、岬廻りの道へ向い出していたのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...三つ四つと、所きらわず、乱打した...
吉川英治 「新書太閤記」
...凄まじい火を所きらわず撒（ま）きちらした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さらには、楊雄に加勢して、ひょろ長い殺羊（てきさつよう）の脛（すね）、腰、所きらわず、足攻めに蹴つづけていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...小屋のなかに仕舞っておいた道具箱の道具が所きらわず抛（ほう）り出してあるし...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そのまにも猫は彼女のからだの上を所きらわず歩きまわり...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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