...籠行燈(かごあんどん)の中にともした電燈が所々に丸い影を神代杉(じんだいすぎ)の天井にうつしている...
芥川龍之介 「老年」
...只でさえ歩きにくい路の所々に残雪がかかって径を閉鎖していた為に...
石川欣一 「可愛い山」
...所々に高さ十二フィートを越える土手があり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...わたくしは所々の隅に隱れておりましよう...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...所々に短かい葦などが生えていたりして...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...今度からは訪ねて来ても出来るだけ余所々々(よそよそ)しくして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もッと餘所々々(よそ/\)しうしたであらう...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...三層とも所々に机...
内藤湖南 「文溯閣の四庫全書」
...家の中で、荷造りしているところが、所々にあった...
直木三十五 「南国太平記」
...その中に所々御弟子達の言動を点景人物の意味で入れておいた...
中谷宇吉郎 「「先生を囲る話」について」
...身内の迷惑を考へて餘所々々(よそ/\)しくしてゐるうちに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...所々に打った厳(いかめ)しい鋲(びょう)の一つが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...所々(しょしょ)を歩るいているうちに...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...この作品のそれにあたる個所々々に...
三好十郎 「恐怖の季節」
...草書で仮名混じりの文体の日記がその所々には混ぜられてある...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...所々(しょしょ)の大浚(おおざらえ)に往った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...初めて所々に咲き残った花の群れを見たのであった...
柳田国男 「雪国の春」
...所々の藁屋根(わらやね)や森を除く以外...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??