...板よりも固い畳の上には所々に獣の皮が敷きつめられていて...
有島武郎 「カインの末裔」
...これ等の家の多くは所々に出入口のある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...所々に水溜りが出来た...
石川欣一 「比島投降記」
...所々樺火の跡が黒く殘つて...
石川啄木 「鳥影」
...大した川でもないのにこんな風に所々でいろんな名があるのは...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...なお列車内や所々には...
豊島与志雄 「北支点描」
...粗らな木立や灌木の茂みも所々に見え...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...所々の軒下に大きな小田原提燈が見える...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...所々は田圃(たんぼ)の片割れが細く透いて見える...
夏目漱石 「坑夫」
...きょろきょろ見廻して来ると所々の辻々(つじつじ)に講演の看板と云いますか...
夏目漱石 「中味と形式」
...所々(ところどころ)には...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...そして所々で陸を行く男たちと海の一行とが合流して名所の見物をしながら来たのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それから宗家の留守居役同道で所々へ礼廻に往つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...兎に角所々で叫ぶ声が聞える...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...領内の所々に山崩れがあり...
山本周五郎 「契りきぬ」
...河幅はおそろしく広いが、所々に、浅瀬があり、そのたびに、舟底が、ガリガリ鳴った...
吉川英治 「平の将門」
...所々に出水(でみず)の土手壊(くず)れや化けそうな柳の木...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この山脈の所々に散在して居る小さな村々などではお正月と共に年に二度しかない賑かな日の盂蘭盆(うらぼん)も...
若山牧水 「姉妹」
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