...爪先上りの所々には...
芥川龍之介 「トロツコ」
...所々まだらに赤くなっているのは...
芥川龍之介 「鼻」
...そして所々に小さい人家が見えてきました...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...はなやかな下着を浴衣の所々からのぞかせて...
有島武郎 「或る女」
...たゞ縁が所々ほぐれたばかりですもの...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...通路の所々に開いている...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...小池が所々にあって無数の南京小桜(なんきんこざくら)が池を廻って※娜(じょうだ)として可憐(かれん)を極めている...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...神経衰弱に罹(かか)って一年ばかり学校を休んでいる間に所々を旅行して今度この地に来たのです...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...道の中央には雪花石膏の彫像が所々に飾られていた...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...へんに余所々々(よそよそ)しく振舞ふのである...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...巧妙(じゃうず)に餘所々々(よそ/\)しう作(つく)りすます人達(ひとたち)より...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...所々骨の折れた障子...
徳田秋声 「仮装人物」
...ことに所々に根を焼いた丸太が立っているから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私は可成所々――所々といつても東京附近だが――の温泉を歩いたが...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...ロア・デ・リボー(淫猥(いんわい)王)わが邦中古傀儡(くぐつ)の長吏様の親方が所々にあって本夫(ほんぷ)外の男と親しむ女人より金五片ずつの税を徴した(ミュアーの『埃及(エジプト)奴隷王朝史』八三頁...
南方熊楠 「十二支考」
...播磨(はりま)その他の中国地方には別名(べつみょう)という大字が所々にある...
柳田國男 「地名の研究」
...所々、ほの暗い網雪洞(あみぼんぼり)のついている六間廊下を、面白そうにドンドン駆け出して行った次郎...
吉川英治 「江戸三国志」
...所々の石垣や濠(ほり)や...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??