...石段(いしだん)の上(うえ)からは海(うみ)を越(こ)えて上総(かずさ)房州(ぼうしゅう)が一(ひ)と目(め)に見渡(みわた)されたように覚(おぼ)えて居(お)ります...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...房州(ぼうしゅう)とかは百年(ねん)来(らい)例(ためし)がないと言(い)われるほどの惨害(ざんがい)を蒙(こうむ)ったのでした...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...僕がそれを見てゐると芥川は「久米といつしよに買つて房州に行つて...
小穴隆一 「二つの繪」
...温飩粉に房州砂を混ぜ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...岡野氏はその前房州へ往つた折...
薄田泣菫 「茶話」
...房州(ぼうしゅう)の漁師の娘ですって...
太宰治 「リイズ」
...「房州の小湊(こみなと)へ行く道にお仙転(せんころ)がしというのがあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...房州で駒井甚三郎の厄介になっていたことを逐一(ちくいち)物語ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...それともう一箇所は房州まで……」「そいつはいけません...
中里介山 「大菩薩峠」
...房州で百姓をした事は申すまでもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...房州女で」「今でも居るでしょうか」「いえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「下女は?」「母親が病気で三日前に房州へ帰りましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二十七八の房州女です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三日も前から房州へ取立てに行つて留守...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...房州の石船にきまったようなもンです...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...枇杷(びわ)の方は有名な房州南無谷(なむや)の白枇杷だし...
村井弦斎 「食道楽」
...房州の半島でも、それから伊豆の半島でも、みんな長い間かかって回って来たのではないかと考えている...
柳田国男 「海上の道」
...房州へ落ちて行ったあの一孤舟の良人が...
吉川英治 「源頼朝」
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