例文・使い方一覧でみる「戻」の意味

...やがて静かな流れに戻った... やがて静かな流れに戻ったの読み方
梅崎春生「幻化」

...私が吾れに戻ったときには... 私が吾れに戻ったときにはの読み方
海野十三「地球要塞」

...夕刻日本人会に戻り食後披講... 夕刻日本人会に戻り食後披講の読み方
高浜虚子「五百五十句」

...そっと後戻りをして出口の柱の陰に立っていた... そっと後戻りをして出口の柱の陰に立っていたの読み方
田中貢太郎「蟇の血」

...私とナオミとが間もなく撚（よ）りを戻すようになることを... 私とナオミとが間もなく撚りを戻すようになることをの読み方
谷崎潤一郎「痴人の愛」

...埃をつきぬける・石地蔵尊へもパラソルさしかけてあるのぼりくだりの道の草枯れ明るくて一間きり（苦味生居）・柵をくゞつて枯野へ出た子供になつて馬酔木も摘みます夕闇のうごめくは戻る馬だつた八十八才の日向のからだである（苦味生さん祖母）さびしいほどのしづかな一夜だつた... 埃をつきぬける・石地蔵尊へもパラソルさしかけてあるのぼりくだりの道の草枯れ明るくて一間きり・柵をくゞつて枯野へ出た子供になつて馬酔木も摘みます夕闇のうごめくは戻る馬だつた八十八才の日向のからだであるさびしいほどのしづかな一夜だつたの読み方
種田山頭火「行乞記」

...また一つ拾うて戻つた... また一つ拾うて戻つたの読み方
種田山頭火「其中日記」

...夜になって戻って来たことがあるんです... 夜になって戻って来たことがあるんですの読み方
豊島与志雄「月明」

...もう三日したらこの船に戻られるはずだ」「そうですか――さあ... もう三日したらこの船に戻られるはずだ」「そうですか――さあの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...再び戦前の比較的楽であったあの生活が戻って来ることは... 再び戦前の比較的楽であったあの生活が戻って来ることはの読み方
中谷宇吉郎「捨てる文化」

...『そんないろんな事を云ってはいかん』とどなられてから又そのままに戻ってしまったのだ...
浜尾四郎「正義」

...きっと、どれも失われずに、君の耳もとに、戻ってくる... きっと、どれも失われずに、君の耳もとに、戻ってくるの読み方
原口統三「二十歳のエチュード」

...ブルース卿から名声を取り戻せば良いだろ... ブルース卿から名声を取り戻せば良いだろの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「鉄面皮」

...どうせ主人がもう四五日もすれば戻って来ますしね... どうせ主人がもう四五日もすれば戻って来ますしねの読み方
三好十郎「樹氷」

...敷島を一本ずつ指で押して見て巻き方がわるいと元の袋へ逆戻し... 敷島を一本ずつ指で押して見て巻き方がわるいと元の袋へ逆戻しの読み方
山本笑月「明治世相百話」

...当夜は城外にある自分の屋敷へ戻って寝（やす）んだ... 当夜は城外にある自分の屋敷へ戻って寝んだの読み方
吉川英治「黒田如水」

...阿波へなんぞ戻りはしない」と... 阿波へなんぞ戻りはしない」との読み方
吉川英治「鳴門秘帖」

...それが彼の手に戻ってきた... それが彼の手に戻ってきたの読み方
ルナアル　Jules Renard 岸田国士訳「にんじん」