...緑なる蔦かづらにて編みたる環を戴けるを見てはさま/″\の怪しき思をなしき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...頭に戴けるは「フイノツキイ」(俗曲中にて無遠慮なる公民を代表したる役なり)の假髮(かづら)にて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...某とても助けてさえ戴けるなら...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...多分私が伺いさえすれば今日にも聞かして戴けるであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...斯(か)ように優(やさ)しくして戴ける...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...恩給の戴けるやうになるまで...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...馬尾の冠毛戴ける堅甲つかみ彼を曳きアカイア陣に引き返す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...射られし彼は戴ける兜の重みにうなだれぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その状悪鬼の金甲を戴けるが如し...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...然れども市中の電車にて見るが如き形の崩れたる古き中折帽は西洋にては土工の戴けるものの外(ほか)見ることなし...
永井荷風 「洋服論」
...今後とも道塗(どうと)に飢凍(きとう)することのないように計らって戴けるならば...
中島敦 「山月記」
...今後とも道塗(だうと)に飢凍(きとう)することのないやうにはからつて戴けるならば...
中島敦 「山月記」
...全篇が荘厳な抒情的進展を見せるか――それはやがて追々に分って戴けることと思う...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...」「何か私を使つて戴けるやうな處は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そこまで御存知ならきつと話して戴けることなんです――ロチスターさんのことです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その問題(こと)に關する知らせを戴けるかと願つてやつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今日あたりは大丈夫渡して戴けると思つてゐたのに...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...逃ぐるを金冠戴ける蛇王が追い去(はし)る...
南方熊楠 「十二支考」
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