...戯れに河童晩帰(かつぱばんき)の図を作り...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...戯れながらその味を吸ひ取りその美を掬い上げることの出来る芸術家のこゝろがある...
阿部次郎 「帰来」
...先月下旬のこととか、この猫、同家の芋畑に遊びいたるを長右衛門ふと見ると、不思議なる腰つきして立ち上がり、芋の葉を取り、しばらくなめつつありしが、間もなくこれを頭にかぶりてチンチンをきめこみ、おどり戯れおり...
井上円了 「おばけの正体」
...危険な戯れに時を過ごす...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...殊に婦女子に戯れたるものは祖国の名誉を汚辱したるものとして...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...パンフィリオは戯れに...
辰野隆 「愛書癖」
...ほんとうに二匹の獅子が遊び戯れ相(あい)角逐(かくちく)しまた跳躍しているような幻覚をひき起こさせた...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...何かの合図かだるい戯れかのように...
豊島与志雄 「霧の中」
...私と千代子とは、駆けたり、草の上に転がったり、水にはいったり、疲れると千代子は私におぶさり、笑い戯れる……...
豊島与志雄 「幻覚記」
...くだらない化粧に凝り読者と戯れていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その戯れは何時までも続いた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...二十(はたち)の女給を捉(とら)えて世を憚(はばか)らず往々青年の如く相戯れて更に愧(はじ)る心さえない...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...それはホンの戯れ...
中里介山 「大菩薩峠」
...××大学に入学したころから春一はカフェーの女と戯れることや...
浜尾四郎 「死者の権利」
...蛾の戯れているランプの火屋(ほや)を...
火野葦平 「花と龍」
...戯れもまた言ってみるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなにして戯れも時とともに次第に意識を変えて来たときである...
横光利一 「旅愁」
...今のは戯れだ...
吉川英治 「三国志」
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