...両者の別は截然たるものである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...截然(せつぜん)としてその委託を謝絶するほどの勇気もなかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...……こういうふうに全編を通じて見て行っても芭蕉と野坡の「音色」の著しいちがいはどこまでも截然(せつぜん)と読者の心耳に響いて明瞭(めいりょう)に聞き分けられるであろう...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...公私の生涯に截然たる分界あるが故に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...章魚木(たこのき)の島で暮していた時戦争と文学とを可笑しい程截然と区別していたのは...
中島敦 「章魚木の下で」
...二人の關係は截然と極つたにも拘らず病院のうちの嫉妬は止まなかつた...
長塚節 「開業醫」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...右の肩のあたりに截然(せつぜん)とせまった剣気...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...幾分賢し気に逆用して事にあたつて見るならば案外截然と慣例的なる化物を退治出来るのではなからうか...
牧野信一 「浪曼的時評」
...その間に截然たる相違点があって...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...このインゲンマメは上に述べたように截然二つに分ってよろしく別々に解説を付すべきものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その間に截然(せつぜん)たる相違点が在って...
牧野富太郎 「植物記」
...素朴實在論から我々を出來る限り截然と區別するためである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...ここに截然とたち切つて...
水野仙子 「嘘をつく日」
...そう截然(せつぜん)たる整理がついていなかった...
柳田国男 「海上の道」
...豈に截然(せつぜん)として之を分つべけんや...
山路愛山 「詩人論」
...奈良時代と平安時代とを截然区別する心持ちがわれわれにある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...宗教的情緒の領域と叙情詩の領域とが截然区別されるということは別に不思議なことではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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