...截然(せつぜん)としてその委託を謝絶するほどの勇気もなかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...それを截然(せつぜん)と切り離して考えるということはむしろできがたいというのが本当なのです...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...昨日と今日との間には截然として一線が劃された...
種田山頭火 「其中日記」
...因襲的に二つの世界は截然(せつぜん)と切り分けられて来た...
寺田寅彦 「科学と文学」
...……こういうふうに全編を通じて見て行っても芭蕉と野坡の「音色」の著しいちがいはどこまでも截然(せつぜん)と読者の心耳に響いて明瞭(めいりょう)に聞き分けられるであろう...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...最早一切が截然と決しられてしまったのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ただこの截然(せつぜん)たる一苦痛を秒ごとに深く印(いん)し来(く)るばかりを能事とするように思われた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...截然(せつぜん)と区別がついたようだ...
夏目漱石 「坑夫」
...しかし二者を截然(せつぜん)区別のあるごとく論じているのが欠点かと思われます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...だからこの三作用を截然(せつぜん)と区別するのは全く便宜上(べんぎじょう)の抽象である...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...その実は截然(せつぜん)とこう云う区別はできんのであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...その大議論のあとを拝聴しよう」「今の人の自覚心と云うのは自己と他人の間に截然(せつぜん)たる利害の鴻溝(こうこう)があると云う事を知り過ぎていると云う事だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...新しいものを仕立てる裁縫師との截然たる懸隔をその伎倆に示したものと...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...このインゲンマメは上に述べたように截然二つに分ってよろしく別々に解説を付すべきものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...素朴実在論から我々を出来る限り截然と区別するためである...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...何れも截然とした特色を持つ個々の性格として躍動してゐるのは敬服に値(あたひ)する...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...そう截然(せつぜん)たる整理がついていなかった...
柳田国男 「海上の道」
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