...真二つにオレンジを截(き)ってしまう...
芥川龍之介 「誘惑」
...此聲とゝもに截(き)りて落すなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...先(ま)ず青空を十里四方位の大(おおき)さに截(き)って...
石川啄木 「火星の芝居」
...蝋燭の心(しん)を截(き)るとき...
石川啄木 「呼子と口笛」
...即ち截り立てたやうに真直なあの断崕は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...保太郎氏が半截(はんせつ)に山水画を描(か)いて出品した事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...きわめて直截(ちょくせつ)簡明に説いているのが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...二十幾年の男盛(をとこざか)りに截斷(たちき)りて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...彼は手首を截断(せつだん)する外はあるまい』と先刻(さっき)自分でいった言葉を思いだした...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...杉本は直截に答えた...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...そしてこの截然たる敵味方の区別が...
豊島与志雄 「性格を求む」
...第一編 歴史の数ページ一善(よ)き截断(さいだん)一八三一年と一八三二年とは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...七夕(たなばた)には妓女と彩紙(いろがみ)を截(き)つて狂歌を吟じ...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...そう截然(せつぜん)と片っ方づけられるものじゃないと云う事であります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...何かしら直截な生命感とでもいつていいやうな...
三好達治 「柘榴の花」
...これを直ぐに抜出そうとすれば薄い膜を破って筋を截(き)るばかりで造作(ぞうさ)もないけれども上の方の睾を先へ抜くと下の方のが奥へ釣上(つりあが)ってとても抜けなくなる...
村井弦斎 「食道楽」
...東に召すと東に徙るとは分明に二截(せつ)をなしてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そう截然(せつぜん)たる整理がついていなかった...
柳田国男 「海上の道」
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