...菊半截版などの無数の本になつて出て来るのです...
芥川龍之介 「河童」
...直截(ちよくせつ)な云ひまはしを教へられる事がある...
芥川龍之介 「山鴫」
...その造営に当っていわゆる黄金截(〇・六一八)の比例を使ったらしいが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...此聲とゝもに截(き)りて落すなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...先(ま)ず青空を十里四方位の大(おおき)さに截(き)って...
石川啄木 「火星の芝居」
...截り取りたる石屑(いしくづ)及び砥石(といし)に用ゐしと思(おも)はるる石器等を比較(ひかく)すれば...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...切り立ての鋏穴の縁辺は截然(せつぜん)として角立(かどだ)っているが...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...お前さんに下手人(げしゅにん)の心当りはないのか」露骨に直截に言う平次...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...新しく截りとられた宇宙の傷口のやうに...
原民喜 「鎮魂歌」
...新しいものを仕立てる裁縫師との截然たる懸隔をその伎倆に示したものと...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...本式にするとソボロ俎板(まないた)といって立目(たてめ)の俎板で肉を細(こまか)く截(き)るが此方にその俎板がない...
村井弦斎 「食道楽」
...製本師の截断によって読めなくなっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...美濃判半截位の大きさの紙に...
柳田国男 「故郷七十年」
...「阿(あうん)の間を截(き)る一拶(いっさつ)の気合...
山本周五郎 「似而非物語」
...母といっしょに牡丹を截(き)るらしい...
山本周五郎 「落ち梅記」
...半紙半截の小形で昔の軽口話や新作の落語を載せたが...
山本笑月 「明治世相百話」
...」「誰が君を截りたおすのか...
横光利一 「旅愁」
...また感情には迂路を取らぬ直截性を持つてをり...
吉井勇 「老境なるかな」
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