...鐘聲を截せ來る千古一色の暮風に立ち...
石川啄木 「葬列」
...保太郎氏が半截(はんせつ)に山水画を描(か)いて出品した事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...自分は十分王樣のダイヤモンドを截る老練家となつて...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...石(いし)を截るにも石を研ぐにも多少(たせう)の水を要すべし...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...(第一)石を棒形(ぼうがた)に截取(きりと)り摩(す)り※(へ)らしたる者...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...私はこの混乱を石原氏のように頭っから截断して了わないで...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この混線を截断し...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...厚紙を切る截(た)ち包丁...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...截りたつような岩の上に奥ノ院の輪郭が見えだしてくると...
久生十蘭 「雲の小径」
...汽車は截割(たちわ)ったように急な土手下を行くのだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...まず手足を截(た)ちて後殺すべしの...
南方熊楠 「十二支考」
...北上山地を横截(よこぎ)って来る冷たい猿(さる)ヶ石(いし)川の...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...ブロッターにつかうために細く截った吸取紙をこの紙の上にのせています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...東に召すと東に徙るとは分明に二截(せつ)をなしてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...帯無地黒琥珀、織出截棄...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...きらっと空を截(き)るのが見えた...
山本周五郎 「いさましい話」
...吾々のルンペン道は甚だ簡明直截(ちょくせつ)である...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...「妾の困難な仕事も妾の道徳的な突進も妾の女馬鹿もいつもカリタの近代人らしい截断によって世間に通用するんだわ...
吉行エイスケ 「女百貨店」
便利!手書き漢字入力検索