...すると辰子はそれよりも先にこう話を截断(せつだん)した...
芥川龍之介 「春」
...白いオレンジの截断面(せつだんめん)は一本の磁針を現している...
芥川龍之介 「誘惑」
...【櫻島の地形】櫻島の地形は大體に於て整然たる截頭圓錐状を呈し...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...赤い木綿の截片(きれ)を頸に捲いて……...
石川啄木 「葬列」
...今(いま)では腹部截開(ふくぶせつかい)の百度(たび)の中(うち)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...つまり音楽の与える快感ぐらい直截で簡明で手続きの要らないものはないと云うのだ...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...その理論を直截(ちょくせつ)に支持することのほうが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...求めて截ッて置きながら今更惜しいような...
二葉亭四迷 「浮雲」
...その方が直截に人の心に響くからである...
堀辰雄 「伊勢物語など」
...この句の意は黒塚の鬼女が局女を捕へてその肉か子ごもりを截(き)り取り...
正岡子規 「俳諧大要」
...「どうも直截なところが足りませんわね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...円錐の斜截面が側円なりや否やについては疑いもあったようで...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...私が今此方(こちら)のを繊(せん)に截ります」と自分は庖丁(ほうちょう)を取りて芋の繊を截り始む...
村井弦斎 「食道楽」
...美濃判半截位の大きさの紙に...
柳田国男 「故郷七十年」
...長く伸びた手足の爪を截(き)ってもらって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...極めて簡明直截に説明してしまわれたのです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私はその直截的な行為に自分を顧みて感服したことがあった...
横光利一 「夜の靴」
...文學書としては眞率直截の書き方で...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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