...官能の滿足を第一の關門とする生活の外にも、猶直截な、端的な、充實した、精神の生活があり得ないだらうか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...一見して最初から大胆直截に描者の最後の目的の色で描き上げた直接描法であるから...
大阪圭吉 「闖入者」
...自分は十分王樣のダイヤモンドを截る老練家となつて...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...それが厭なら男らしく自分で手首を截断(せつだん)するんですね...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...また漫画とそれ以外の絵画との間に截然(せつぜん)たる区劃線を引く事も容易ではない...
寺田寅彦 「漫画と科学」
...その直截(ちょくせつ)痛快なる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...」河野は直截に答えた...
豊島与志雄 「好意」
...それを発見して神田君がこれは妙々菊半截へおさまるおさまるといってよろこんだ...
中里介山 「生前身後の事」
...この屍体を截断することが即ちハフルであつて...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...竪(たて)に截(き)って...
夏目漱石 「虞美人草」
...新しいものを仕立てる裁縫師との截然たる懸隔をその伎倆に示したものと...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...ヨシュア上帝の命に随い敵馬の足筋を截(き)り...
南方熊楠 「十二支考」
...後年果して其刀で兩膝以下を截られて此の世を去たと出づ...
南方熊楠 「詛言に就て」
...その外に梅の糸といって上品なお菓子がございますがそれは豊後梅(ぶんごうめ)の青いのを大根や里芋の繊(せん)のように極く細(こまか)い繊に截(き)って塩漬にして圧(おし)を置いて食べる時水で塩出しをして砂糖をかけてお吸物の実にしてもいいのです...
村井弦斎 「食道楽」
...しかし此人の生涯は余りに隔絶したる前後両半截をなすがために...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...風を截(き)ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...帆綱(ほづな)の加減を取っている截江鬼のそばへ来て...
吉川英治 「新・水滸伝」
...奈良時代と平安時代とを截然区別する心持ちがわれわれにある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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