...恐れ戦き、遅疑、躊躇逡巡し、消極的となり感激を失うならば自由主義に劣る結果となる...
石原莞爾 「戦争史大観」
...唇の戦きほか言葉を持たずに来たものは...
ラビンドラナート・タゴール Rabindranath Tagore 宮本百合子訳 「唖娘スバー」
...戦きつつも一緒に上の階に向かった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...身震いに似た木の葉の戦き...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...復活の戦きの時である...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...震え戦(おのの)きながらしかも信じ切っているそれらの身をささげたる女性、謙遜なるしかも尊大なるそれらの魂、既に閉ざされたる現世と未だ開かれざる天との間に待ちながら、あえて神秘の縁に住み、目に見えざる光明の方へ顔を向け、唯一の幸福としてはその光明のある場所を知っていると考えることであり、深淵と未知とを待ち望み、揺るぎなき暗黒の上に目を定め、ひざまずき、我を忘れ、震え戦き、永遠の深き息吹(いぶ)きによって時々に半ば援(たす)け起こされるそれらの女性よ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すると舞台では半裸体の少女が寒さうに戦きながら踊ってゐるのに気づいて...
原民喜 「虹」
...姉たちは壕の中で戦きつづけた...
原民喜 「廃墟から」
...妹の息子は飢えに戦きながら...
原民喜 「廃墟から」
...そんなに戦き脅(おび)えながら...
原民喜 「火の唇」
...だから王様をはぢめ、道徳家も、盗人も、無頼漢も、カルデヤの牧人が見出した夕べの星が輝き初(そ)むる時刻となると一勢に地にひれ伏して、彼女とミユーズの対面の光景、彼女に依つて告げられるところの己れの姿を想像して、戦き、怖れ、感謝して、永遠の幸福を祈りました...
牧野信一 「歌へる日まで」
...無性に怖い戦きと...
牧野信一 「蔭ひなた」
...まるで疾走中に運転手が滑り落ちてしまつた機関車にでも乗つてゐるかのやうな怖ろしい不安に戦きながら...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...水底に映る空の雲の眼近く遠い不思議の奈落にのめり込む戦きに襲はれた...
牧野信一 「月あかり」
...私の胸は戦きのために気たたましい半鐘がヂヤンヂヤンと鳴り響き...
牧野信一 「変装綺譚」
...軽い戦きを覚えたのである...
牧野信一 「山を越えて」
...余は此の筆にするだに戦きに堪へざる事あり...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...それが最後の夜となりさうなあはれな恐怖に戦きながら...
三好達治 「測量船」
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