...戦きながらその言葉の威力の前に圧倒された...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...恐れ戦き、遅疑、躊躇逡巡し、消極的となり感激を失うならば自由主義に劣る結果となる...
石原莞爾 「戦争史大観」
...怪しい戦きが心を走った...
豊島与志雄 「山上湖」
...不気味な戦きが背筋を走った...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...身震いに似た木の葉の戦き...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...と妹は戦きながら語るのであった...
原民喜 「夏の花」
...すると舞台では半裸体の少女が寒さうに戦きながら踊ってゐるのに気づいて...
原民喜 「虹」
...そんなに戦き脅(おび)えながら...
原民喜 「火の唇」
...だから王様をはぢめ、道徳家も、盗人も、無頼漢も、カルデヤの牧人が見出した夕べの星が輝き初(そ)むる時刻となると一勢に地にひれ伏して、彼女とミユーズの対面の光景、彼女に依つて告げられるところの己れの姿を想像して、戦き、怖れ、感謝して、永遠の幸福を祈りました...
牧野信一 「歌へる日まで」
...五体までがしびれるやうな冷たさともつかぬ奇体な戦きに襲はれた...
牧野信一 「心象風景」
...歩いても/\いさゝかな戦きの羽ばたきも浮ばなかつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...水底に映る空の雲の眼近く遠い不思議の奈落にのめり込む戦きに襲はれた...
牧野信一 「月あかり」
...子供のやうに戦き目を伏せぬ者は一人もなかつた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...不気味さともつかぬ戦きにさへ襲はれ出したのである...
牧野信一 「病状」
...また間違へる不安に戦き...
牧野信一 「ファティアの花鬘」
...私の胸は戦きのために気たたましい半鐘がヂヤンヂヤンと鳴り響き...
牧野信一 「変装綺譚」
...いつも一概に他人(ひと)の嗤ひといふものに戦きを強ひられる傾向であつたが...
牧野信一 「武者窓日記」
...監察官でもが姿を変へて現れたのではないかと戦き...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
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