...吾人が猥雜なる外來の刺戟中より現實の世界を創造するに當りて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分の脳を刺戟(しげき)する...
海野十三 「海底都市」
...直接に聴覚を刺戟して...
海野十三 「海底都市」
...生きた人の誠実で刻銘な記録は世界の人間の絶えざる反省と刺戟(しげき)と慰めとの源であらねばならない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...一つの刺戟でしょうかな...
太宰治 「女生徒」
...そういう生活によって特に刺戟せられたところもあろうと思われるが...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...刺戟の多い都会生活に疲れた尖(とが)った神経が...
徳田秋声 「黴」
...流石に強い性欲的刺戟を受ける...
外村繁 「澪標」
...爛れた舌を鍋の鳥で刺戟しながら朝食を済すと...
豊島与志雄 「理想の女」
...その心持が襲ふがやうに白井の空想を刺戟した...
永井荷風 「来訪者」
...場合々々に適当な新らしい刺戟(しげき)を読者に与え得るからだろうと思います...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...読者が倫理的に向上遷善の刺戟(しげき)を受けるのがその特色になっています...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...いくらか刺戟になるでしょう...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...そして、射かける間に、各親船から小舟をおろし、戟(ほこ)、剣の精鋭を陸へ押しあげて、一気に沿岸の防禦を突破しようという気勢であった...
吉川英治 「三国志」
...戟(ほこ)をもって火塵を払いながら...
吉川英治 「三国志」
...それがしは戟をもって興を添えん」と...
吉川英治 「三国志」
...すでに散所民の狂暴を刺戟する権力の代行者に見えているものとは決して気づかない...
吉川英治 「私本太平記」
...それではその岡倉先生の言葉に刺戟されて...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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