...常に自分を刺戟(しげき)し鼓舞してくれる「新思潮」の同人に対して...
芥川龍之介 「羅生門の後に」
...模倣性の刺戟に過ぎない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...又或る時は外界の刺戟を待たずに...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...急に近代的の刺戟(しげき)を感じさせられるようにも思った...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...強い刺戟を感じて...
泉鏡花 「婦系図」
...刺戟(しげき)を与えることは...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...全身に数千本の針を突き立てられたような刺戟...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...刺戟剤トシテ利用スル範囲ヲ逸脱シナイダ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...古(ふる)び錆(さ)びついたる戟共(ほこども)を同(おな)じく年老(としお)いたる手々(てんで)に把(と)り...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...水(みづ)に近(ちか)い濕(しめ)つた土(つち)が暖(あたゝ)かい日光(につくわう)を思(おも)ふ一杯(ぱい)に吸(す)うて其(その)勢(いきほ)ひづいた土(つち)の微(かす)かな刺戟(しげき)を根(ね)に感(かん)ぜしめるので...
長塚節 「土」
...習俗的に高雅な観念を会釈(えしゃく)なく文字の上に羅列して快よい一種の刺戟(しげき)を自己の倫理性が受けるように詩趣を発揮するのが通例であるが...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...あの妙に好奇心を刺戟するやうな石版刷の毒々しい挿繪のある...
南部修太郎 「探偵小説の魅力」
...私は皮膚が或程度刺戟されるのは快く感じて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ある刺戟によって独立的に思い立ったものであろう云々...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...まず紙漉場(かみすきば)の裏あたりから凄まじい乱戟の渦紋を起こして...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼の前後をつつむ剣も戟(ほこ)も...
吉川英治 「三国志」
...戦えば常に重さ八十斤の鉄の戟(ほこ)を左右の手に持って...
吉川英治 「三国志」
...乱戟(らんげき)のなかに姿も没していた...
吉川英治 「新書太閤記」
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