...外部の刺戟(しげき)ばかりに身を任せて走り出して...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...号笛を鳴らして神経をやたらに刺戟するものもいないのである...
海野十三 「深夜の市長」
...けっして一時の刺戟に促されたものではございません...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...どうもその桜というのが私に与える刺戟が薄うございました...
高浜虚子 「俳句への道」
...もって世界全体の学術を更に進展せしむるところの好刺戟を作ってやるため...
太宰治 「惜別」
...強い刺戟を感受する資格がない...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...幾分かの刺戟(しげき)が得られるのだけれども...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ついその刺戟(しげき)に応じて見たくなった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...肉慾の刺戟の乏しかつたやうにのみ思はれた...
正宗白鳥 「假面」
...そしてその性質上永久的であってそれに対する刺戟が社会の進歩につれ減殺されるような貿易とは異る一時的事情によるものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...充分私の空想は刺戟されて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...既に各々の個々の心的状態ですらがそれを喚び起した外的刺戟からしてのみ理解される...
三木清 「歴史哲學」
...あれほどの刺戟性もなければ美しさもなかった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...文代にはこれが刺戟(しげき)の強い物語を読むような...
山本周五郎 「めおと蝶」
...【十一】 残るところは、この事件に於ける呉一郎の夢中遊行の発作が「如何なる種類の心理遺伝の、如何なる程度の発露に依りて行われたるものなりや」という問題なり即ち這般(しゃはん)の第一回の発作は、その夢中遊行の直接誘因とも見るべき有形的の暗示が「一女性の寝顔の美」という簡単なるものに過ぎず、且つその刺戟が、異性的魅惑力の最も薄弱なる母親によって与えられたるものなりしため、呉家の固有に属する驚異的の心理遺伝に対する暗示の度も亦(また)、甚だ浅かりしものと察せらる...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...秘蔵の戟を舞わし...
吉川英治 「三国志」
...戟(ほこ)を立てて...
吉川英治 「三国志」
...しかしそれは人口に対して大なる刺戟を与え...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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