...参拝者達に挨拶(あいさつ)を返している家族や親戚旧知の人々の中に...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...家にかへりて、風船玉の二つは、親戚の子に與へ、あとの三つを三男、長女、四男の三兒に與ふ...
大町桂月 「風船玉」
...謂(い)わば坊主(ぼうず)とお医者の如(ごと)くこの二つが親戚(しんせき)だったら...
太宰治 「新釈諸国噺」
...彼女には不用になつた物を活かして使ふ才能のある事を知つた知人や親戚の誰れ彼れは...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...親戚(しんせき)の方はさらにひどかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なお数名の親戚知友へ通知状を出したと...
豊島与志雄 「絶縁体」
...実際前の晩もその親戚に泊って...
豊島与志雄 「道連」
...親戚かなにかであるには相違なかろうと思います」村田寛一がこう言ったものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...乱暴者の子路が急に親孝行になったという親戚(しんせき)中の評判である...
中島敦 「弟子」
...六歳(むっつ)のときに親戚にあたる上田市の長谷川家へ養女に貰われていった...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...僕は何となく遠い親戚だらう位に思つてゐた...
原民喜 「鎮魂歌」
...たった一人の親戚である叔父も似た者で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...何しろかの親戚の家の見事な緋鯉さへも生埋めにされてしまふ怖しい世の中...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...大きくなった子供や親戚は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その評判から東宮の外戚の右大臣などは第二の皇子と高麗の相人との関係に疑いを持った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...特に彼(かの)過去帖に遠近の親戚(しんせき)百八人が挙げてあるのに...
森鴎外 「渋江抽斎」
...親戚故舊に不沙汰ばかりしてゐるので...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...何しろ親戚では結婚に反對した位だから...
森田草平 「「青白き夢」序」
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