...ただ彼は主筆の親戚であつた...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...隣村の親戚から頼まれて余儀なく買ったのだそうで...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...親戚の者が氣付いて大さわぎをやつた揚句...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...大阪の親戚を始め...
谷崎潤一郎 「細雪」
...竜一と昌平の二人は親戚の者と一緒に未だ元の家にゐたのだつた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...親戚知友の関係とか社会的地位とか云う変梃な障害があったのだろう...
豊島与志雄 「潮風」
...彼らの親戚はただすべての人である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...上野原の親戚をそっと欺(あざむ)いて旅費を借りて...
中里介山 「大菩薩峠」
...兩方(りやうはう)の姻戚(みより)が騷(さわ)ぎ出(だ)した...
長塚節 「土」
...さては藤井氏の親戚なりし乎(か)...
福田英子 「妾の半生涯」
...親戚の誰かが面倒を見てくれるだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...親戚ではないかとよくきかれることがある...
三木清 「読書遍歴」
...今の帝はまだお若くて外戚の大臣が人格者でもなかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...民の休戚(きうせき)が米作(べいさく)の豊凶(ほうきよう)に繋(かゝ)つてゐる国では...
森鴎外 「大塩平八郎」
...兄の最後の数語は我等一族の休戚(きうせき)のために思を労したものであつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...わたしの家にも今もって彼らとの古い姻戚関係の跡が残っているくらいの国だから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...母と共に東京の親戚の家に一泊した...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...理解されるはずのない別世間にいる親戚先などへ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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