...則或恐二長レ傲飾一レ非...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...これも或る時、ドウいう咄(はなし)の連続であったか忘れたが、例の通り清貧咄をして「黒くとも米の飯を食し、綿布でも綿の入った着物を着ていれば僕はそれで満足している」と得々(とくとく)としていった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...「あの金(きん)という惨死(ざんし)青年が或る中毒に罹(かか)っていたことを」「ひどいモルヒネ中毒だというんだろう」「そうだ...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...10.Es wurde gesegelt, gerudert und geschwommen.――或はヨットを操り、或はボートをこぎ、或は泳いだ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...説明神話或は説話の分類第一...
高木敏雄 「比較神話学」
...或る切通し線へ入ったと思うと...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...アカイア軍は畏るべき將ヘクトール支ふるや? 820或は彼の槍の下皆悉く亡びんや?』矢疵に惱む豪勇のユウリュピュロスは答へ曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...或いはどれか一つだけを使っている...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...或は互に酒の肴にしてるようにも見えた...
豊島与志雄 「擬体」
...李の人柄のうちに或る恐ろしいものが浮んでくるようであった...
豊島与志雄 「在学理由」
...或る山の小村で夜を明して翌日那須野を横斷して其日は一日のうちに鹽原の奧まで行つた...
長塚節 「痍のあと」
...或人は黙っていた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...文化的歴史的時間は或る形或る程度における時間性の克服であることは疑ふ餘地がない...
波多野精一 「時と永遠」
...初めて言葉を交す機会を得たのは今年の春頃の或る晩...
牧野信一 「交遊秘話」
...坂口は或事を考えて急に険しい顔付になった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...わたしはこのあいだ或る人について...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...変態性欲とヘアピン或る米国帰りのドクトルは記者にこんな話をした...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...或いは鼠賊(そぞく)の中(うち)の一匹ではないか...
吉川英治 「江戸三国志」
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