...或は又母が教へてやつたのか...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...売る所は豊後国(ぶんごのくに)大分(おほいた)の本屋忠文堂(ちうぶんだう)(七月二十日)奇聞大阪の或る工場(こうじやう)へ出入(でいり)する辨当屋の小娘あり...
芥川龍之介 「雑筆」
...或家では一家を擧げて隔離病舍に入つた...
石川啄木 「赤痢」
...その次ぎが或辯護士のおやぢで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...止むを得ず、或宿屋へ行つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...或る者は覆面の模樣なるも知るべからずと雖も...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...何か知らぬが或る微細なものと想像した...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...さてそうすれば虚偽は人々の信念(乃至欲求)或いはそのアクセントの程度から来る外はない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...或は政治家の或は事業家の或は将帥の或は文学者の...
豊島与志雄 「風景」
...或いは水平線に見ることができる...
中里介山 「大菩薩峠」
...「物質を作っている原子が空間的に或る定まった配列をもって並んだものである」というに尽きる...
中谷宇吉郎 「雪」
...これ或は鞦韆の踏臺になつて居る横木即ち架に...
原勝郎 「鞦韆考」
...或る陶酔感をもって...
火野葦平 「花と龍」
...『或る読者は漠然と「自分はたゞ慰さみに読むのだ」と答へるであらう...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...或るものは数十軒もあるというようなことは無かった...
古川緑波 「ああ東京は食い倒れ」
...共産主義というものは理論的にも実際的にも或る種の戦争を肯定する...
三好十郎 「恐怖の季節」
...或(あるい)は筆者の聞き誤りか記憶違いかも知れない...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...或る内約ができ上がっているものと...
吉川英治 「新書太閤記」
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