...虚偽わたしは或嘘つきを知つてゐた...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...或者は差當つての社會的經濟的獨立の要求に心奪はれて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...或ひは女の住んで居る楼の快い...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...或時に之を称して...
高木敏雄 「比較神話学」
...遂にはいはば或る第一の觀念に達しなくてはならず...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...世の競走の賭となる牛皮或は牲(いけにえ)を彼ら望まず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...或いは新聞総局の建立が計画されたりしていたのを耳にする...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...来た頃は留学中の或教授の留守居というのであったが...
西田幾多郎 「或教授の退職の辞」
...或いは傷害致死の事件になるのではなかろうか...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...即ち或る芸術作品のうちに表現されてゐる気分の高さ或は感情の高さこそ芸術的価値の大いさなのである...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...遠方より之を皮相する者は外形の美に欺かれて或は意に關せざるもの多しと雖ども...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...或ひは稀にいさゝかの成功に反身になつた場合でも...
牧野信一 「熱海線私語」
...現に私の或る彼の性と似通つた叔父貴と共謀して...
牧野信一 「バラルダ物語」
...先夜室生犀星君の逝去を電話で最初に知らせて来た或る新聞記者は...
正宗白鳥 「弔辞(室生犀星)」
...外遊び或は庭遊びと謂つた方が...
柳田國男 「兒童語彙解説」
...これ程までに罵られてだまっている意気地なさ……日本中の或る一部の人種ならいざ知らず(うっかりすると大部分かも知れぬが)...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...或る種の恐慌を感じたという...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...或る一人に乗り移ってその人間の記憶に残っている犯人の名前を怒鳴ってやります...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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