...又この憂鬱な影の為に我我の浮薄(ふはく)を戒めるのであらう...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...謹しむべしと自ら戒めるに相違ない...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...母はお前を戒めるのだ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...他人に媚びるなと自から戒める言葉である...
種田山頭火 「其中日記」
...鳴声も羽毛も美しい鳥ども★は一向に自らを戒めるところがなかったからである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...オリジナリティの無いと称せらるる国の昔話に人まねを戒める説話の多いのも興味のあることである...
寺田寅彦 「時事雑感」
...それでこそ例えば津浪を戒める碑を建てておいても相当な利き目があったのであるが...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...」と、それがこの道の行儀作法ででもあるように、戒めるのだった...
徳田秋声 「縮図」
...重々しく戒めるように言われたのを七兵衛は...
中里介山 「大菩薩峠」
...また兄を戒めるように云った...
夏目漱石 「行人」
...左氏が不義を戒める趣意で書いたものであって...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ここにこれを書して自ら戒めるのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...その葉は浮華な移り気を戒める如(ごと)く四時青々として緑の色を保ち...
牧野富太郎 「植物記」
...多くの他の場合を戒めるという意味であったのでしょうが...
宮本百合子 「「女の一生」と志賀暁子の場合」
...師匠自らの惰を戒めるためともみられる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...我執(がしゅう)を戒めるすべての宗教は宗団を形造るではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...「……あれは今日だったのか」「お袴はいけませんですよ」八重は若い主人を見上げて戒めるような微笑をみせる...
山本周五郎 「日本婦道記」
...矢代は幸子を戒めるつもりで言葉も...
横光利一 「旅愁」
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