...彼女の主我主義にはうんざりする...
...主我主義者たちは集会に参加した...
...主我主義に基づく行動は論理的に考えられる必要がある...
...主我主義的な考え方にこだわる人がいる...
...彼は主我主義を否定する、より共同的な価値観を強調している...
...此の如き人生のパラドツクスは主我主義に固執する者が自我の内容を眞正に豐富にすることが出來ないのに似てゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その覺悟は矢張りしツかりした自我主義で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...皮肉家は多くの場合に自我主義者(エゴイスト)で...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...『助けて、助けて』と男は叫んだ、『我主人、惡漢六名の狼藉に遇ひ(been set on)、力及ばず(overcome)繩かけられ(bound)、其の命覺束なし(I fear for his life)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...そして自我主義で無信仰...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...……だが自分自身を信ずることは――それは自我主義者にも出来ない...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...結果として極度の自己棄却を持つ極度の自我主義である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...極めて冷靜な唯我主義の態度を取つて居る人だ...
永井荷風 「新歸朝者日記 拾遺」
...――この最も兇暴な自我主義...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...科学は自我主義の貪慾な表現である...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...その古来徹骨(てっこつ)の蒙(もう)を啓(ひらき)て我主義に同化せしめんとの本願なれば...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...自我主義の詩人哲學者ロマンチズムは哲學思想の方面で詩人哲學者キェルケゴォル S. A. Kierkegaard を出しました...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...我主義は實に「ロマンチツク」を前驅にして出でたるものなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...我主義は系統にあらずまた黨派にあらず...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...また主我主義と主知主義...
柳宗悦 「工藝の道」
...――敵味方、三千六、七百人、入リ乱レテ、突キツ突カレツ、伐(ウ)チツ伐タレツ、互ヒニ具足ノ綿噛(ワタガミ)ヲ取合ヒ、組ンデ転ブモアリ、首ヲ取ツテ起チ上レバ、其首ハ我主ナリ、返せ渡セト鑓(ヤリ)ヲツケ、斫(キ)リ伏セニ躍リ行クナド、十六、七歳ノ小姓、草履取ノ末ニイタルマデ、組々トナツテ働キ、手ト手ヲ取ツテ戦ヒ、果(ハテ)ハ刺シ交ヘ、髻(モトドリ)ヲ掴ミ合ヒ、敵味方一人トシテ、空シク果テ申シタルハ無之候とは「甲陽軍鑑」の記しているところであるが、激突の状もさこそと思われる...
吉川英治 「上杉謙信」
...實利主義、唯我主義、現實主義を、淡々と、たゞ人を犠牲にしない限りにおいて、顧慮なく日常交友のあひだにも振舞へたほど或る達人には近づきかけてゐたけれど、もうそれらのものゝ永遠においては無價値なことと、現實は刻々にも現實から移行してゐるといふ、いはゆる花の開落の宇宙のリズムは、はつきりと心に聽いてゐた人だつた...
吉川英治 「折々の記」
...奔放になろうとする恋のわがまま――自我主義をおそろしく気づいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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