...お互の我ままをせぬということをその根本精神とするものである...
石原莞爾 「新日本の進路」
...兵隊が我ままをする...
梅崎春生 「桜島」
...我まま一杯に暮らして来た...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...祖父母の溺愛の中で我まま一杯に六つまで育てられ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...そして日ましに気が短かくなって我ままになり...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...「そうですね」「私の我ままをとおさしてくださいましよ」女の声は蝋燭(ろうそく)の燈のめいって往くようなとろとろした柔かな気もちになって聞えて来た...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...お前は我ままの車夫(くるまや)さんだね...
樋口一葉 「十三夜」
...いつでも極りの我まま様(さん)...
樋口一葉 「たけくらべ」
...甘やかされの我ままの...
樋口一葉 「ゆく雲」
...我ままなことは知っているが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...我ままついでに此の席を...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...――年をとりますと不相応な我ままが出まして...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...このいやさは我ままではないでしょう? 同感をもって下されるでしょう?このお手紙に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...若い人たちの家、それはいいのがないのも実際です、が、旦那さんの方が、消極的我ままで、きまらないところもあり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今から直ぐに出発したいという我ままな願いも...
夢野久作 「少女地獄」
...もういつでも我ままになっちゃうのよ...
横光利一 「上海」
...不機嫌なときの参右衛門ほど露骨に不満を泛べる我ままな顔は少いであろう...
横光利一 「夜の靴」
...参右衛門の無作法さや我ままは怠け方同様に傍若無人で立派である...
横光利一 「夜の靴」
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