...我ながら憐れと思う自分自身に帰って行くのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...我ながら滑稽になつてつい口に出して笑つて見る...
石川啄木 「病院の窓」
...我ながら寂しい中に...
泉鏡花 「悪獣篇」
...印刷して見ると我ながら拙なくて読むに堪えない」と...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...なんという我ながら大した心臓野郎かと苦笑せざるを得なかった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...「げに耻(はず)かしや我ながら...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...」「我ながら、素晴らしい捜査ですよ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...自分の言葉が聞きいれられてるのを見て我ながら驚いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...思へば我ながら浅ましく悲惨なものはない...
永井壮吉 「冬日の窓」
...「しまった!」主膳は、我ながら、しくじったことの念入りなのに、呆(あき)れたのが、いよいよ一方の主(ぬし)をおさまらないものにしてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...我ながら浅ましいことをしてけり...
中里介山 「大菩薩峠」
...つむじが意地を巻いて心頭に上って来たが、やっぱり挨拶の都合上で、「して、その財布の金はありましたか」と駄目を押したが、我ながら、これは甚(はなは)だまずい、まずいだけではない、この場合、さもしく響く挨拶だと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...(酒造家の方へ行きかけ)我ながら旅ずれがしてきたかと思いながら...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...我ながらおかしくなって来た...
火野葦平 「糞尿譚」
...我ながらいやな出来だった...
正岡容 「寄席」
...我ながら拙(つたな)し卑(いや)しと驚くほどの句なるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...我ながら斯(そ)うして女のあとを追ってきた愚かしさをはがゆく思った...
松本泰 「緑衣の女」
...我ながら無条件に可愛ゆいとは云いかねるような心の容を持っているために...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
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