...自分のこうした思い付きが我ながら子供ッぽく思われて...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...我ながら慌(あわただ)しく跫音(あしおと)立てて...
泉鏡花 「婦系図」
...茫然として行衞も知らぬ通路(かよひぢ)を我ながら踏み迷へる思して...
高山樗牛 「瀧口入道」
...色めづる若き時の心の我ながら解(わか)らぬほど癡(たは)けたるものなるぞ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...我ながら苦々しくさえ感じていた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...人との応対が我ながら無細工なので...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...我ながら浅ましく又恐ろしく思つた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...我ながら腕前と信じていたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この時吾輩は我ながら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...我ながら路地のドブ板を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我ながら迂濶(うかつ)千万であったと思う...
穂積陳重 「法窓夜話」
...いかばかり美ならずや! 誰人ぞ朦朧式などゝ云はむ? めでたくも亦いと稀なるわが手腕に我ながら感嘆の声を挙げて止まず――と実はもつと沢山に写して来たのですが斯くの通り記事満載の結果全部を挙げて此処に掲載し得なかつたのはかへす/″\も残念の極み果なし...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...しかも生を助けて此心願を成就せしめんとする大檀那は天下一人も無く數年來鬱積沈滯せる者頃日(けいじつ)漸く出口を得たる事とて前後錯雜序次倫無く大言疾呼我ながら狂せるかと存候程の次第に御座候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...我ながら珍物だと思っているが...
村山籌子 「みみず先生の歌」
...ともかくも七十年以上、時々は思い出した端々を人に話すことができるというのは、我ながら珍しい...
柳田国男 「故郷七十年」
...思えば憂しや我ながら...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...実際それは我ながらおかしい空想にちがいなかったが...
横光利一 「旅愁」
...我ながら憎くなるほど落ちつきが出てしまい...
横光利一 「旅愁」
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