...まえにも申しましたようにつねづねみんなからいとしがられて我(わ)が儘(まま)を我が儘とかんじないように育った人でござりますから仲よくしている妹にあまえただけのことだったのでござりましょうがそのときおしずはお遊さんのそぶりのなかに何かしらいつもの甘えかたとちがったものがあるのを看(み)てとりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...我が儘になりました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...ただ雪子の我が儘(まま)で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幸子はこの上我が儘(まま)を云う訳にも行かず...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あのお爺(じい)さんならそのくらいな我が儘(まま)をしても大丈夫らしいから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...えらい我が儘云うみたいやけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...割合に我が儘(まま)が利(き)くんですの...
谷崎潤一郎 「細雪」
...我が儘(まま)な根性は...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...我が儘(まま)一杯に育ってしまった今の彼女の虚栄心では...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼女の浮気と我が儘(まま)とは昔から分っていたことで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...外のことなら彼女の我が儘を通すくせに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...この猫の我が儘を憎み...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...今夜のような我が儘を云わないで下さい...
谷崎潤一郎 「秘密」
...……」「あんまり我が儘さし過ぎてんやわなあ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...それに先生は気むずかしやで、我が儘者で、雑誌記者などが訪ねて行ってもめったに好い顔はしたことがない...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...殊にみのるの樣な我が儘の多い女の重荷を引摺(ず)つてゐては...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...しかもそう云う我が儘を...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...「あゝ美智子といふ子は何といふ我が儘な子でせう...
牧野信一 「美智子と日曜日の朝の話」
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