...何処(どこ)で我がままを云いだすかわからない...
上田広 「指導物語」
...かくのごとく鉱業者一人を法律の外において我がまま跋扈をさせるということは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...いうような我がままでも言っていた...
大杉栄 「続獄中記」
...この方法はいたずらに出入りして我がまま勝手を行わしめぬ予防に過ぎないが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...御無理ごもっともで相手の我がままを通させるようになったのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...我がままいっぱいに体をふるまって俳句などを考えていたが...
田中貢太郎 「草藪の中」
...正直なところそれは義理堅いと云うよりも寧ろ極端な我がままと潔癖なのだと...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...□我がままな飲食...
種田山頭火 「其中日記」
...我がままな二つの念願を抱いている...
種田山頭火 「私を語る」
...いろいろ部屋の都合など聞き合わせてくれたが僕はとうとう我がままをとおして阿古村へ行った...
田畑修一郎 「石ころ路」
...はなはだ読物の世界に不便であるために作者の我がままで幕末――化政(文化・文政〈一八〇四―三〇年〉)度の風景として書かれ...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...子供の時の我がまま育ちにあるのだと思う...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...僕の天性の我がまま気儘も...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...何事も言ふなりの通るに一段と我がままをつのらして...
樋口一葉 「大つごもり」
...心一ぱいに我がままを徹(とほ)して身に合はぬ巾(はば)をも広げしが...
樋口一葉 「たけくらべ」
...精女 まことに――我がままで相すみませんでございますけれ共お主様に捧げました体でございますから自分の用でひまをつぶす事は気がとがめますでございますから今日は御許しあそばして――第一の精霊 お主様に捧げた? おしい事じゃ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...嫁に行くなら桂へおいで栃の粉さわし我がままよなどという...
柳田國男 「食料名彙」
...非常に冷たく我がままな鋭さのあるのが...
横光利一 「欧洲紀行」
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