...我々が岸のおいさん(おぢさん)と称して居た人であり...
安倍能成 「初旅の残像」
...我々はそこから数マイルはなれた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...我々の氣に喰はん...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...我々始め『黒手組』の噂に脅されている際でしたから...
江戸川乱歩 「黒手組」
...柔劍道の試合に於いて最後の勝は自己の最も得意とする極く少數の技によつて決せられることは我々の常に目撃するところである...
高田力 「ベーシック英語」
...前の場合には我々が価値の原因に働きを加えたのであって...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...俺(おれ)と我々三人は...
中島敦 「悟浄歎異」
...さう、まあ王朝時代のものなら申分ありませんが、その頃の不幸な婦人たちの殘していつた多數の日記や家集のうちに、それを私がちよつと換骨奪胎しただけでそのまま私の好みの物語になつて呉れるやうなものがありはしないか知らん? そんな日記や家集の中で、彼女たちの涙ぐましさの中からぢつと我々を見つめてゐるやうな、そしてそれをしばしば手にすることもあつた學者達はそんな目(まな)ざしには少しも氣づかなかつたので、反つて我々には、さういふ彼女たちの歎かひがそつくりそのまま、見知らぬ小禽の叫びにも似て、一節々々くつきりと認められると云つたやうなものが、かういふ私のために殘つてゐて呉れさうな氣もします...
堀辰雄 「七つの手紙」
...これに反して「言葉―我々」の形式においてそれに対するものは交渉的存在であるのほかない...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...我々は平生良知(りやうち)の学を攻(をさ)めてゐる...
森鴎外 「大塩平八郎」
...「我々はどこまでもお供をしますが...
森鴎外 「大塩平八郎」
...我々の熱心は、我々が怨恨・残忍・野心・吝嗇(りんしょく)・悪口・謀反(むほん)に向う傾向を助長するときにはめざましい働きをするが、好意・親切・節度に向っては、ある稀な気質がいわば奇跡的に我々の熱心をそこに導かない限り、天翔(あまが)けることはおろか歩むことすらしないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また我々の習慣にふさわしくないものとも見えるだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々のようにあんなに多数の法律を持つよりは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々の酒がもと入用に先だって醸(かも)されたこと...
柳田国男 「木綿以前の事」
...我々の精神生活のこれに左右せられた部分の存外に小さかったことは...
柳田国男 「山の人生」
...その限り我々は、これらの物語において応仁以後の時代の民衆の心情に接し得るのである...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...それが禅堂であると我々の書斎であるとは問う要はない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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