...成行きに任(まか)せていた所を見ると...
芥川龍之介 「報恩記」
...七斤ねえさんの側で騒動の成行きを見ていたが...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...事の成行きに好奇心を起して...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...矢張自然の成行きに任して置くのが一番賢明であったかも知れない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いまだに事の成行きがどう変化するか分らないと云う一縷(る)の望みを一寸先の未来に托しているのでもあった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...事の成行きいかならむ? 115汝等二神おの/\の胸にこの事思ひ見よ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この結婚談(ばなし)の成行きを占ってもらうことにした...
徳田秋声 「縮図」
...やっぱりこうした「身の成行き」なんだな...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...人間万事成行きにまかせるべきだというところから...
野村胡堂 「胡堂百話」
...もう少し成行きを見て貰いたいと言うのだよ」「ヘエ――」あまりに予想外な話に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は黙って成行きを眺めていさえすればよかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...共に成行きを見ている...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...不思議な成行きに駭く胸...
平出修 「逆徒」
...座を退(しりぞ)きてその後の成行きを窺(うかが)う中(うち)...
福田英子 「妾の半生涯」
...頓て其通りの成行きに吃驚して判官大にメを尊敬し即座に其母を放還した...
南方熊楠 「人柱の話」
...関東武士の一部移住は自然の成行き代官の手をもって支配していた遠方の所領は...
柳田國男 「名字の話」
...自分ひとりの力でどうにもならない成行きは分りきっておりますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...紀州派の諸臣に対しても面白くない成行きを見そうなので...
吉川英治 「江戸三国志」
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