...もう少し下の成行きを眺めてゐる気になつたのよ...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...成行きに任(まか)せていた所を見ると...
芥川龍之介 「報恩記」
...家のなかにはこんで窓敷のうえにのせてコップをかぶせ成行きを見ようとした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...事の成行きに好奇心を起して...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...こうも執拗(しつよう)に彼らの成行きを探ろうとはしなかったであろうが...
徳田秋声 「仮装人物」
...均平が事件の成行きを案じ...
徳田秋声 「縮図」
...こりゃあまず自然の成行きじゃありませんか...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...いよいよの時までは成行きに任せておいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...してその成行きはどうなった」「右の十名のものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...成行きのままにつつましく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...固唾(かたず)を呑んでことの成行きを見ております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分はたうとう見捨てゝ上つて行つたと云ふ成行きまでを語巧みに語り了つて...
平出修 「夜烏」
...成行きに関心を抱いていた学生達の感情に真面目な憂慮を生んだ...
「海流」
...時勢の成行きを眺めていた折です...
吉川英治 「三国志」
...この成行きを見ているがいい」城主の奥村助右衛門にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...こういう険悪な成行きをながめて――「困ったものだ」誰よりも...
吉川英治 「親鸞」
...が――より以上、切ない、胸苦しいかたまりは、むしろ、無情な成行きを、傍観的に見送っていなければならない、後の人々に残された...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その試合の期日と成行きとに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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