...既に成算胸にあるらしい...
石川啄木 「雲は天才である」
...やっぱり自分の立てた成算を打壊(ぶちこわ)されながら...
徳田秋声 「あらくれ」
...苟も其の懷抱する理想にして實現するを得るの成算あるに於ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...閣下初めより一定の成算を有せず偏へに斯波社寺局長平田法制局長等の献策を聽きて生硬未熟の法案を提出し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...當時閣下にして若し自ら難局を切り拔くの成算を開示せむか...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...夫婦喧嘩などに成算は持てない...
豊島与志雄 「聖女人像」
...お北さんの敵を討つてやるよ」「――」どんな成算が平次にあるのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お北さんの敵(かたき)を討ってやるよ」「…………」どんな成算が平次にあるのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...てんで成算もなかつたが...
原民喜 「氷花」
...「さあどうしたらいいでしょうか?」山野さん(とうぶん彼女をこう呼びつづけてゆくより外はない)はいっこう先の成算はないらしかった...
平林初之輔 「謎の女」
...舟で下れば一息だ」「どこにその舟がある?」「心配しなさんな」と彼は成算のあるように大きく頷(うなず)いた...
本庄陸男 「石狩川」
...既に一つの理論と成算を胸に抱いているというので...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...何の成算もなく「俺がやる/\...
牧野信一 「鏡地獄」
...むろん明日来たって明後日(あさって)来たって成算の立ちっこない難物ばかりだが...
夢野久作 「近世快人伝」
...もう何の成算も消え失(う)せてしまったように...
横光利一 「花園の思想」
...多少の成算はある」彼は...
吉川英治 「三国志」
...すっかり夜更(よふ)けの成算を立てて...
吉川英治 「治郎吉格子」
...この成算(せいさん)があったので...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索