...中学生の成程、まだ若いのにしっかりした考えを持っているね...
...成程、そういうことだったのか...
...彼女が自分勝手な理由を説明してくれて、成程とうなずいた...
...成程、彼はその失敗を引き受けてくれる人だったのね...
...成程、その計画は実現不可能だということが分かった...
...成程諸君は英語を習うために出席している...
芥川龍之介 「毛利先生」
...「成程、はあ、いかにも、」と言ったばかり、嫗の言(ことば)は、この景に対するものをして、約半時の間、未来の秋を想像せしむるに余りあって、先生は手なる茶碗を下にも措(お)かず、しばらく蘆を見て、やがてその穂の人の丈よりも高かるべきを思い、白泡のずぶずぶと、濡土(ぬれつち)に呟(つぶや)く蟹の、やがてさらさらと穂に攀(よ)じて、鋏(はさみ)に月を招くやなど、茫然(ぼうぜん)として視(なが)めたのであった...
泉鏡花 「悪獣篇」
...成程(なるほど)奥様は御器量よしで...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...「成程、昨日(きのふ)よりはずつと快(よ)くなつた...
薄田泣菫 「茶話」
...成程皮を忘れてはならない...
薄田泣菫 「茶話」
...27.科學的認識の進歩は成程すばらしい...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...成程到る所累々たる瓜ばかりである...
中島敦 「盈虚」
...成程(なるほど)畳み上げた石垣や...
野村胡堂 「古城の真昼」
...三四年前になつて不意に拂へと言ひ出したのです」「成程」「萬兵衞は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間違へるやうなことはありません」「成程」「疑ひはお内儀の玉江樣に掛りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...成程何んの變哲もない白い半切と白い封筒で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...成程道化は馬鹿には出來ない――忙しい中にも平次はそんなことを考へてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「成程、よくわかりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長襦袢(ながじゆばん)一つで逢つてゐる筈だ」「成程ね」「吉三郎は多分藏の入口にお喜代を呼び出しそこで絞め殺して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろから忍び寄つて刺したのではあるまいか」「成程」この優男(やさをとこ)の智慧の廻るのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...成程」八五郎は膽をつぶしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...成程、川に添って一散に、此処へ来る一隊の先頭には、大月玄蕃の馬上姿が小さく見えて来たのであった...
吉川英治 「剣難女難」
...あんなとこに立ってやがる』そういった方を見ると成程(なるほど)首だけがまるで置物のように道床(どうしょう)の砂利の上にちょこんと立っているのです...
蘭郁二郎 「穴」
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