...中学生の成程、まだ若いのにしっかりした考えを持っているね...
...成程、そういうことだったのか...
...彼女が自分勝手な理由を説明してくれて、成程とうなずいた...
...成程、彼はその失敗を引き受けてくれる人だったのね...
...成程、その計画は実現不可能だということが分かった...
...成程私が私自身を頼みにするのだったら...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...成程、二度目に第二の私を見て以来、稍(やや)ともすると、ものに驚き易くなって居りますが、これはあの奇怪な現象に接した結果であって、断じて原因ではございません...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...――彼女は成程(なるほど)混血児(あひのこ)じみた一種の美しさを具へてゐた...
芥川龍之介 「雪」
...成程さうでもあらうと私は思つた...
石川啄木 「硝子窓」
...成程、そういえば、五人の拙(つたな)い裸女の蔭に、隠れるようにして、三人の生きた女が、夫々(それぞれ)のポーズで蹲っていた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...「成程...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...成程自分の父は維新の際に功勞があつたとかで早く男爵に叙せられ...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...「成程、それも面白からう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そつくり怪談ものぢやありませんか」「成程...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その跫音が母子心中をやり損ねたお關だつたのさ」「成程ね」八五郎もようやく事件の眞相が判つたやうな氣がしたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すると、風邪を引いたと言って、どうしても町湯へ行かないし、もう一つ、うちへ来てから七日にもなるのに、少しも髯(ひげ)が伸びないでしょう」「あ、成程、いいところへ気がついた」平次は思わず褒めてしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...成程ね」「ほかに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...色と慾と一度に手入れとは成程...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...ソリャ成程近衛様も爾うだろう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...成程外には俺を張出さうとする力もあるのよ...
三島霜川 「平民の娘」
...成程みんなに取り囲まれて逝くことには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...成程な」「よくよくその絵図面を見ているうちには...
吉川英治 「江戸三国志」
...成程それぞれ三坪ほどの平地を置いて...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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