...先刻から手持ちぶさたそうにただ立って成り行きを見ていた五十川女史は思いきって近寄って来て...
有島武郎 「或る女」
...今までの成り行きがどうなっているか皆目見当がつかなかったのだ...
有島武郎 「親子」
...成り行きにまかせるほか仕かたがない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あなたは成り行きを眺めていさえすればよかったのだわ...
江戸川乱歩 「断崖」
...実際の此世の成り行きを罵つて自ら高しとする人々があるが...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...その頃方々に頭をもちあげて来た化学工業会社がどう成り行くものか...
薄田泣菫 「茶話」
...繁昌のコツとは何か良品を廉価に売りさえすれば繁昌するは当然の成り行きでありますが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...どう云う風に成り行こうとも...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...行く先がどういうふうに成り行くものか見当がつかないで...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...その成り行きを受け入れ愛することに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして三人とも事の成り行きに任していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...通りは成り行きを心配そうに待つ人々であふれた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...ヴィラは座って成り行きを楽しんでいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...どうも成り行きが思わしくありません...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...そのほかの人たちは成り行きのままで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分を戦いに・あるいは骰(さい)の気紛れに・あるいはその他成り行き結果の不明で疑わしい事柄に・委ね給え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ゆくゆくいかに成り行(ゆ)いたであろうか...
柳田国男 「山の人生」
...成り行きまかせに...
吉川英治 「新書太閤記」
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