...少なくとも其間に立派に犯罪の動機が成り立つ...
石川啄木 「葉書」
...親分子分の関係で成り立っている階級制度の世の中に天才が出世せぬのは当然のことで...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...藤原の基俊さまの筆になる古今和歌集一巻を御ところへ御持参に相成り将軍家へ献上いたしましたところが...
太宰治 「右大臣実朝」
...その水癲癇とやら奇病にでも何にでも相成りますから...
太宰治 「新釈諸国噺」
...科学全般の統一的な理論は成り立つことが出来ない...
戸坂潤 「科学論」
...ノエマの側に於ては夫は決して成り立ち得ない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...つまりこの絶対媒介によって個に夫々の個として積極的に成り立ち...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...初めて思想というものが成り立つのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それ自らに於て成り立つのでなければならぬ...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...市民の商工地として成り立って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...桂次はかくて大藤村の人に成りぬ...
樋口一葉 「ゆく雲」
...実際においては乙某の著述ではなくして甲某の手に成り...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...このように人生は蓋然(がいぜん)的なものの上に成り立っている...
三木清 「人生論ノート」
...機械を無視する文化は成り立ち得ない...
柳宗悦 「工藝の道」
...そうして色さえも汚い鼠(ねずみ)色に成り果てました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...又は江戸ッ子の成り下がりなぞから成り立っていて...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...世界的のセンセーションを捲き起すことに相成りましょう...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...秀吉(ひでよし)を成りあがりものと見くだして...
吉川英治 「神州天馬侠」
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