...併しドン・ホアンの我儘な要求から見て「戀人」の名に價するやうな女性を見る事は出來なかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...故國小鳥でさへも巣は戀し...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...戀がたりする人も見き...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...聞(き)けば聞(き)くほどなつかしい!ヂュリ ローミオー!ロミオ戀人(こひゞと)か?ヂュリ明日(あす)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...夜(よる)こそ戀(こひ)には一段(だん)と似合(にあ)ふ筈(はず)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...その仇波の寄せぬまに花のかんばせ星のまみ燃ゆる思と熱き血とそのまゝ共に消えよかし願空しきとこしへの不變の戀よ不死の美よ詩人の夢をいかにせむ天使の幸をなにとせむ...
土井晩翠 「天地有情」
...源吉は死んだ戀女房のことも忘れ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...戀女房のお靜が待つて居る家へ歸るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あい」後ろから戀女房のお靜が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間違ひもなく戀人に抱かれて居る時か...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――戀患ひや貧の病ひなんてのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この不都合な人妻の戀が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お孃さん!寄生蟹のうた潮みづのつめたくながれて貝の齒はいたみに齲ばみ酢のやうに溶けてしまつたああここにはもはや友だちもない 戀もない渚にぬれて亡靈のやうな草を見てゐるその草の根はけむりのなかに白くかすんで春夜のなまぬるい戀びとの吐息のやうです...
萩原朔太郎 「青猫」
...彼女は扁理とその戀人らしいものの姿を...
堀辰雄 「聖家族」
...戀は私達に多くの苦痛を與へるけれど...
堀辰雄 「ハイネが何處かで」
...戀々とした妻の心の迷ひのやうに思はれ出した...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...そつちの方に戀人を持つてゐた若い娘達は悲しさうにいつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...深い溪間が戀しくなる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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