...この上も無い謙卑と畏懼とを示す...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これ罪の罰を懼(おそ)るるからである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...身(み)を殺(ころ)して霊魂(たましい)をころし得(え)ぬ者(もの)どもを懼(おそ)るな...
太宰治 「斜陽」
...その危懼を打消すことで私は憂欝になった...
豊島与志雄 「死ね!」
...民衆主義の悪影響を受けた彼等の胸中には恐怖畏懼の念は影をだも留めず...
永井荷風 「巷の声」
...私がマターファの名を口に出すことを懼(おそ)れているらしい...
中島敦 「光と風と夢」
...図太(づぶと)きは南禅寺の山門に昼寝して王法を懼(おそ)れず...
夏目漱石 「人生」
...恐怖と疑懼(ぎく)とにさいなまれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...王様にしかられた大膳職のように懼れ畏んでスウプの皿を引きさげ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...王実は牛が太(いた)く死を懼れ羊は殺さるるも鳴かぬ故...
南方熊楠 「十二支考」
...辺先生に業を求めんとするに人間が我を懼(おそ)るるを憚り...
南方熊楠 「十二支考」
...王懼れて諸梵志・太史・相師を集めこの事を諮(はから)う...
南方熊楠 「十二支考」
...南洋ヂューク・オブ・ヨーク島の人は邪視(イヴルアイ)を怕れぬが、詛言は破詛者に禍ひすと信じ、多くのサモア島人は、今も詛言を懼れ、屡ば重病を受く...
南方熊楠 「詛言に就て」
...下野が恐懼(きょうく)している容子(ようす)に...
吉川英治 「上杉謙信」
...恐懼(きょうく)といっても言い足りはしない...
吉川英治 「私本太平記」
...恐懼(きょうく)身のおき場も弁(わきま)えませぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「はっ」と恐懼(きょうく)してひき退(さ)がり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...則ち天下の乱臣賊子これを懼(おそ)れん...
和辻哲郎 「孔子」
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