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芥川龍之介 「廿年後之戦争」
...みんなうぶだから懼(こわ)がるのは当前(あたりまえ)だよ...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...余は到つて臆病なりしかばかかる時は常に両人中余の尤も懼(おそ)るる方に附き随(したが)ひて媚(こび)を献じてその機嫌を取れり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...而戚々焉生ズル上二戒懼之心ヲ一者哉...
京山人百樹、京水百鶴 「北越雪譜」
...心安かれ、我なり、懼(おそ)るな...
太宰治 「正義と微笑」
...阿繊は懼(おそ)れはしなかったが面白くない顔をしていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿繊」
...ひどく懼れて顔色を失った...
田中貢太郎 「青蛙神」
...ブルジョア学者達が懼れるように哲学の自由な研究を妨げられるということを意味しない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...土人等の大いに驚き懼(おそ)れたことに...
中島敦 「光と風と夢」
...断じてせぬという戒懼(かいぐ)のことである...
久生十蘭 「鈴木主水」
...王様にしかられた大膳職のように懼れ畏んでスウプの皿を引きさげ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...むかし曾てドルイドであったムルタックだ」その時コラムは懼れ悲しみつつ立ち上った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「海豹」
...秋陰の殺気に近きが故に死を聞く時はすなわち懼(おそ)れず...
南方熊楠 「十二支考」
...君達をその様にさせている不安や恐怖や危懼の心理は...
三好十郎 「俳優への手紙」
...痘疹を憂懼せざるはなし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...下野はいよいよ恐懼(きょうく)して身をちぢめた...
吉川英治 「上杉謙信」
...恐懼(きょうく)身のおき場も弁(わきま)えませぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...もっと謡(うた)えよ」月充(み)ち日足りて生産(しょうさん)の時いたれば業風(ごうふう)ふきて是(これ)を促(うなが)し骨節(ほねふし)ことごとく痛み苦しむ父も心身おののき懼(おそ)れ母と子とを憂念し諸親眷族(けんぞく)みな苦悩すすでに生れて草上に堕(お)つれば父母...
吉川英治 「宮本武蔵」
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