...是に於て彼は懼然として恐れたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...序(ついで)に「小き群よ懼(おそ)るる勿(なか)れ」との慰安に富める三十二節...
内村鑑三 「聖書の読方」
...彼等は神の愛を知る前に多く神を懼れたる者である...
内村鑑三 「聖書の読方」
...剣(つるぎ)を懼(おそ)れよ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...犯罪者の疑懼(ぎく)などは影さえも差さなかった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...そうして懼(おそ)れた...
中島敦 「山月記」
...猫婆(ねこばば)される懼(おそれ)が充分にある故...
中島敦 「南島譚」
...恐懼(きょうく)である...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...図太(づぶと)きは南禅寺の山門に昼寝して王法を懼(おそ)れず...
夏目漱石 「人生」
...恐怖と疑懼(ぎく)とにさいなまれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思いに疑懼(ぎぐ)がきざして来ると...
本庄陸男 「石狩川」
...心配、恐懼、喜悦、感慨、希望等に惱まされて從來の病體益神經の過敏を致し日來(ひごろ)睡眠に不足を生じ候次第愚とも狂とも御笑ひ可被下候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...そうして、その一度一度毎(ごと)に、私の心は沈淪(ほろび)の患難(なやみ)に付(わた)されるかのように、畏懼(おそ)れ、慄(ふる)えるのでした...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...恐懼(きょうく)といっても言い足りはしない...
吉川英治 「私本太平記」
...恐懼(きょうく)にたえぬとはぞんじますなれど」「む……」と...
吉川英治 「私本太平記」
...恐懼(きょうく)して答えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...実平は舌をまいて懼(おそ)れた...
吉川英治 「源頼朝」
...たゞ大きく『不惑不懼不憂』と書いてある...
若山牧水 「樹木とその葉」
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