...涙を隠し愁懼(しゅうく)を包み...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...その危懼(きく)からだ...
梅崎春生 「幻化」
...私は幾分彼と懼れを共にする者であったからである...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...神話に曰く、耶和華神所レ造諸生物、莫レ狡二於蛇一、蛇謂レ婦曰、爾勿三偏食二園中諸樹之果一、非二神所一レ命乎、婦謂レ蛇曰、園樹諸果、我儕得レ食レ之、惟園之中、有二一樹果一、神云、毋レ食、毋レ捫、免レ致二死亡一、蛇謂レ婦曰、爾未二必死一、神知爾食レ之日、爾目即明、致爾似レ神、能別レ善悪、於レ是婦視二其樹一、可レ食、可レ観、又可レ慕、以三其能益二智慧一也、遂摘レ果食レ之、並給二其夫一、夫亦食之、二人目即明、始覚一身裸一、乃編二無花果樹葉一為レ裳、日昃涼風至、耶和華神遊二於園一、亜当(アダム)与レ婦聞二其声一、匿二身園樹間一、以避二耶和華神之面一、耶和華神召二亜当一云、爾何在二曰、在園中一、我聞二爾声一、以レ裸故、懼而自匿、曰、誰告二爾裸一乎、我禁二爾勿一レ食レ之樹、爾食之乎、曰爾所レ賜レ我之婦、以二樹果一給レ我、我食レ之、耶和華謂レ婦曰、爾何為也、婦曰、蛇誘二惑我一、我故食レ之、耶和華神謂レ蛇曰、爾既為レ之、爾必見レ詛、甚二於諸畜百獣一、爾必腹行、畢生食レ塵、我将使爾与レ婦為レ仇、爾裔与二婦裔一亦為仇、婦裔将レ撃二爾首一、爾将レ撃二其踵一、謂レ婦曰、我必以二胎孕之苦、一重加二於爾一、産レ子維艱、爾必恋レ夫、夫必治レ爾、謂二亜當一曰、爾既聴二婦言一、食二我所レ禁之樹一、地縁レ爾而見レ詛、爾畢生労苦、由レ之得レ食、必為レ爾而生二荊棘一、爾将レ食二田之蔬一、必汗流浹レ面、始可三糊レ口二爾帰一レ土、葢爾由レ土出、爾乃塵也、必復帰二於塵一、アダムが神の禁せし樹の実を食いしは、人間の罪悪のはじめなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...「懼(おそ)れることはない...
田中貢太郎 「陸判」
...延々とせせらぐ――そう灰色の森――そばの湿地ここでは蛙と蜥蜴が野生していて――そう陰欝な湖沼には食屍鬼が潜んでいる――そう不浄きわまる各地――そのそれぞれ陰り翳る隅では――旅する者は驚懼とともに包み隠されていた過去の記憶に相見(あいまみ)える――屍衣まとう姿形が急に出(いで)ては息を吐き旅する者のそばを通り過ぎてゆく――もう久しい友たちさえ白の衣苦しみつつ土に――天に帰ったはずなのに...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...或は原文を非常に歪めてゐるやうな懼れもないとはかぎらぬ...
堀辰雄 「姨捨記」
...これによって峰吉が前の妻を思い出すことを懼(おそ)れるほど...
牧逸馬 「舞馬」
...恐懼(きょうく)...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...代官の幽公が来るのを懼れて...
南方熊楠 「十二支考」
...其の愛惜憂懼の心を...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...すなわち夏日水辺に遊ぶ者の彼らの害を懼(おそ)るるごとく...
柳田国男 「山の人生」
...ひたすら懼(おそ)れて...
吉川英治 「三国志」
...母公だの兄孫権だのを動かす勢力にはある懼(おそ)れすら抱いていたのだった...
吉川英治 「三国志」
...恐懼(きょうく)して...
吉川英治 「日本名婦伝」
...必ずや事に臨みて懼(おそ)れ謀を好みて成す者(ひと)に(与する)なり...
和辻哲郎 「孔子」
...疑懼のため行かなかったロペス・デ・カルバリョなどであった...
和辻哲郎 「鎖国」
...国内にはまだ戦争の懼れが充ちていた...
和辻哲郎 「鎖国」
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