...危懼(きく)しながらも...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...この上も無い謙卑と畏懼とを示す...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...なんという日本美に溢れていることか……くしゃくしゃの電髪に懼れをなしていたわたくしであっただけに...
上村松園 「車中有感」
...世間を呑込(のみこ)んで少しも疑懼(ぎく)しない気象と...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...私は幾分彼と懼れを共にする者であったからである...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それからは疑い懼れぬようになった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...俺は俺の上に起った変化を懼(おそ)れずに迎えねばならぬ...
中島敦 「光と風と夢」
...此の美くしい第一印象を破壞する人間を發見しないかと懼れる...
濱田耕作 「埃及雜記」
...断じてせぬという戒懼(かいぐ)のことである...
久生十蘭 「鈴木主水」
...冤(えん)に泣く民の一人にても存在すると云ふことは聖代の歴史の一大汚辱なりとして恐懼自戒措く能はざる人人である...
平出修 「公判」
...その威力に震い懼(おそ)れて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...殺婦長者既に多くの妻を先立てし罪業を懼(おそ)れ...
南方熊楠 「十二支考」
...金を泉に投ずるに水皆湧き熱し竜王懼れ金を出して皆還(かえ)したとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...天の門番リズワンの大力あるを懼(おそ)れ...
南方熊楠 「十二支考」
...食肉を常習とする支那で羊は牛ほど死を懼れぬ位の事は人々幼時より余りに知り切りいて...
南方熊楠 「十二支考」
...ずッと書院の方へお通り召され」「はッ」二人は恐懼(きょうく)しながら...
吉川英治 「剣難女難」
...侍臣が恐懼(きょうく)して云った...
吉川英治 「三国志」
...禅閤は興のしらけるのを懼(おそ)れるように...
吉川英治 「親鸞」
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