...しかし赤裸々の彼自身は懺悔録(ざんげろく)の中にも発見出来ない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...懺悔(ざんげ)したフランシスは諸君の前に立つ...
有島武郎 「クララの出家」
...どうかこれから申上げます私の懺悔話(ざんげばなし)を御聞取の上...
江戸川乱歩 「双生児」
...そうだとすればこの一編は一つの懺悔録(ざんげろく)のようなものであるかもしれない...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...ここでは懺悔の神秘が専断軽率に貶(おと)し卑しめられていると告発した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼はゼジュイット派の牧師を懺悔(ざんげ)聴聞者に選び...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日本人にとっては罪の懺悔に行くのでもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...思い止まられそうも無い――」「…………」丈太郎の恐ろしい懺悔(ざんげ)話にお園は唯打ち顫うばかり...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ああかかる日のせつなる懺悔をも何かせむ...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...わしは懺悔(くひあらた)めて洞窟へはいり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...少し窘めて彼に懺悔をさせようと思ひついたものぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...人に話したことはないが今打明けて懺悔(ざんげ)しましょう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その婦人が俯向きがちに懺悔室らしいのにはひつて行くのを見てから...
堀辰雄 「七つの手紙」
...女の言う事は寺でする懺悔(ざんげ)のようである...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...なんにも持たずに懺悔に行った...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...また懺悔(ざんげ)の時に持って行くといけないから...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...梶川懺悔(ざんげ)時計の間(ま)には...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...それはただ懺悔(ざんげ)の二字に尽きるものであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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