...その姫君に懸想(けさう)して...
芥川龍之介 「悪魔」
...そこで大殿様が良秀の娘に懸想(けさう)なすつたなどと申す噂が...
芥川龍之介 「地獄変」
...縱令(よしや)われ等二人同じ女に懸想(けさう)することあらんも...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...珍らしく自分の方から女に懸想(けそう)していた...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...人知れず懸想している者も...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...その懸想文のような結状を取って開いて見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...切支丹の一婦人に懸想してその婦人を妾にする事が出来なかつた時...
長與善郎 「青銅の基督」
...美くしい長者(ちょうじゃ)の娘が御座りましたそうな」「へえ」「ところがその娘に二人の男が一度に懸想(けそう)して...
夏目漱石 「草枕」
...もし余があの銀杏返(いちょうがえ)しに懸想(けそう)して...
夏目漱石 「草枕」
...往来をするうちにその娘が才三に懸想(けそう)をする...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...お浜に懸想(けそう)して江戸へ追っかけて来たが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お濱に懸想(けさう)して江戸へ追つかけて來たが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...年にも耻ぢずお前に懸想(けさう)して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...名主の祕藏娘に懸想(けさう)するとは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...まだ成っていない貴公子たちの懸想(けそう)ぶりをたんと拝見しよう」と源氏が言うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...又他(た)の若い諸侯がアルマンに懸想(けさう)して忍び寄つたのである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...娘の棗に懸想(けそう)して...
吉川英治 「増長天王」
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