...その姫君に懸想(けさう)して...
芥川龍之介 「悪魔」
...三郎治(さぶろうじ)の一人娘の兼(かね)と云う女に懸想(けそう)をした...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...わしはおばばを懸想(けそう)していた...
芥川龍之介 「偸盗」
...懸想した猪熊(いのくま)の爺(おじ)と懸想された猪熊のばばと...
芥川龍之介 「偸盗」
...縱令(よしや)われ等二人同じ女に懸想(けさう)することあらんも...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
......
高浜虚子 「五百句」
...いいとしをしながらお嬢様に懸想(けそう)して...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ひでよし公が小谷のおくがたに懸想(けそう)なされましたのはいつごろからでござりましたか...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...もし余があの銀杏返(いちょうがえ)しに懸想(けそう)して...
夏目漱石 「草枕」
...ポリプーモスは美しい妖精(ニンプヘ)のガラテアに懸想したが...
野上豊一郎 「エトナ」
...お浜に懸想(けそう)して江戸へ追っかけて来たが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お濱に懸想(けさう)して江戸へ追つかけて來たが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明石で会った橘に懸想する...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...またしても西の対へ出かけてはそれらの懸想文(けそうぶみ)を源氏は読むのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...妻のノブ子に懸想(けそう)しましたのは確かにこの時に相違ありませんので...
夢野久作 「暗黒公使」
...師直はこの人妻に懸想(けそう)して...
吉川英治 「私本太平記」
...懸想文(けそうぶみ)だの...
吉川英治 「松のや露八」
...義仲に懸想(けそう)されて...
吉川英治 「源頼朝」
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