...そこで大殿様が良秀の娘に懸想(けさう)なすつたなどと申す噂が...
芥川龍之介 「地獄変」
...懸想した猪熊(いのくま)の爺(おじ)と懸想された猪熊のばばと...
芥川龍之介 「偸盗」
......
高浜虚子 「五百句」
...いいとしをしながらお嬢様に懸想(けそう)して...
太宰治 「新釈諸国噺」
...珍らしく自分の方から女に懸想(けそう)していた...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...その懸想文のような結状を取って開いて見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...美くしい長者(ちょうじゃ)の娘が御座りましたそうな」「へえ」「ところがその娘に二人の男が一度に懸想(けそう)して...
夏目漱石 「草枕」
...もし余があの銀杏返(いちょうがえ)しに懸想(けそう)して...
夏目漱石 「草枕」
...弟のフィリポの妻ヘロデアに懸想し...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...名主の祕藏娘に懸想(けさう)するとは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...毎日三人か五人に懸想(けさう)してゐるぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ成っていない貴公子たちの懸想(けそう)ぶりをたんと拝見しよう」と源氏が言うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...またしても西の対へ出かけてはそれらの懸想文(けそうぶみ)を源氏は読むのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...男女が懸想をするに当つて思ひ悩むことが...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...――それが右衛門七に懸想(けそう)しているので...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...娘の棗に懸想(けそう)して...
吉川英治 「増長天王」
...懸想文(けそうぶみ)だの...
吉川英治 「松のや露八」
...義仲に懸想(けそう)されて...
吉川英治 「源頼朝」
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