...この老紳士が自己の信條に幾分こだはりすぎはしないかと懸念する旨を述べた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...猩々(しょうじょう)たるを懸念する?もっとも学者だと云って...
泉鏡花 「婦系図」
...国威を冒されんことをのみ懸念する消極的人物があった...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...日本国民は最も国家の運命を懸念するの国民なり...
綱島梁川 「国民性と文学」
...国家の運命を懸念するもの特(ひと)り日本国民にのみ限れるの事なるか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...」「何も懸念することはない...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...「わしの思わくなぞ懸念することはありませんぞ」と長老が答えた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ほとんど懸念することはないのだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自然の不確実性を懸念する動機を持つことなく...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...怪我人(けがにん)の容体を懸念する前に...
本庄陸男 「石狩川」
...憤らせでもしたら始末が悪いと私は懸念するのだつた...
牧野信一 「剥製」
...「俺に懸念することなく...
牧野信一 「変装綺譚」
...狂奔でもされたら! と懸念すると...
牧野信一 「夜見の巻」
...彼らが不作を懸念する場合である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...先の日はお登和嬢の御馳走を飽食したれども心中に懸念する所ありていまだ嬢の温情に浴せず...
村井弦斎 「食道楽」
...早く既に同じ周章をせねば好いがと懸念する...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...それらの人々の第一に懸念するところは...
吉川英治 「三国志」
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