...三尺なるが懸る故に逸(ば)らすなり...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...さうしてから授業に取り懸るのです...
石川啄木 「足跡」
...『矢張り氣に懸るわね...
石川啄木 「鳥影」
...これからわれわれの取り懸ろうという仕事の手がかりにして貰いたかったわけだよ」「これから取り懸るという仕事とは...
海野十三 「暗号音盤事件」
...下ろされた腕金には逞(たくま)しい錠前が懸るようになっていた...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...誰がそんな手に引懸るものかい」と...
海野十三 「地球盗難」
...更にその下の第三層に一ぱい詰めこんである金属ソジウムの函(はこ)にこの水が一度に懸るようにすればよい...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...義兄も事を決定するのに手間の懸る方であるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...だんだん気に懸ることがあるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「喞筒(ポンプ)確(しつ)かり頼むぞい!」「確かり遣れ」「喞筒!」と彼方(あつち)此方(こつち)から声が懸る...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...何か気に懸ることがあるからでしょう...
田山花袋 「蒲団」
...もう気に懸るものはない...
豊島与志雄 「紫の壜」
...物の色の定かに見えぬ中に幻影の盾のみが闇に懸る大蜘蛛(おおぐも)の眼(まなこ)の如く光る...
夏目漱石 「幻影の盾」
...九月十三夜の月が中天に懸ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五彩の飛爆がそこに懸るかとも思われる...
久生十蘭 「魔都」
...また蛇の方へ懸るとしよう...
南方熊楠 「十二支考」
...鐘を脱ぎ捨て飛び懸るを残る一筋で射殪(いたお)した...
南方熊楠 「十二支考」
...屋島へ懸るにもカカリ手がない立場に義経はあった...
吉川英治 「随筆 新平家」
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