...俺は地獄と煉獄との間に懸る自分の魂に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...この犯行にどの位時間が懸るというのですか...
海野十三 「蠅男」
...私は気に懸るので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...この位の密画やと四五年は懸るさかい...
薄田泣菫 「茶話」
...よほどの手間と費用が懸るのであきらめるより外はなかった...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...国元の方を調べるのだとすると相当暇が懸るであろうし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...時間が懸るのは当り前で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自動的に発条(ぜんまい)の懸る...
谷崎潤一郎 「細雪」
...無駄(むだ)な費(つい)えが懸るのを恐れたのであろうと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その為(た)めに余計な入費も懸るし...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...却(かえ)って会社でお目に懸るよりも往来の方が都合がいいのです」「そうですか...
谷崎潤一郎 「途上」
...こんなに手数が懸るものとは知らなかったが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...もう気に懸るものはない...
豊島与志雄 「紫の壜」
......
前田普羅 「普羅句集」
...斯んな憎態な奴のことがどうしてそんなに気に懸るのだらう...
牧野信一 「妄想患者」
...やむをえず行き向うと獅吼えて飛び懸る...
南方熊楠 「十二支考」
...回祖(マホメット)の鉄棺が中空に懸るてふ(〔という〕)欧州の俗談(ギボン『羅馬帝国衰亡史(デクライン・エンド・フォール・オブ・ゼ・ローマンエンパイヤー)』五十章註)に似たり...
南方熊楠 「十二支考」
...引ッ懸るんだというから面白いや」「ひどい野郎だな」みんなが笑うのに釣込(つりこ)まれて...
吉川英治 「醤油仏」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??