...後者の見方から云へば問題は唯眼を開くと開かざるとの一點に懸るのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それが常に現實の上に懸る力として...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...只だ猶心に懸るは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...前途(むこう)より年少(わか)き好男子の此方(こなた)に来懸るにはたと行逢いけり...
泉鏡花 「活人形」
...この犯行にどの位時間が懸るというのですか...
海野十三 「蠅男」
...遅くても今夜一杯でしょう」「そんなに懸るのかネ...
海野十三 「流線間諜」
...十五夜の明月高く懸る...
大町桂月 「月の東京灣」
...なんだか大変な話と云うのが気にも懸るので...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...なかなか経費が懸るであろうから...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
野口雨情 「枯草」
...疑いは万に一つも親仁へ懸るはずはないと思い込み...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前にも人殺しの疑ひが懸るよ」「――」文次郎の顏はサツと血の氣を失ひましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...むしろ臣下の数の大小に懸るものであり...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...他の部分に凭り懸るとしても...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...鐘を脱ぎ捨て飛び懸るを残る一筋で射殪(いたお)した...
南方熊楠 「十二支考」
...わざとたはれ懸るもあり...
吉井勇 「雑魚寝」
...またお目に懸ることと致します」「ウム...
吉川英治 「江戸三国志」
...畏れを知らぬか」「高望王の尊像に」「さきの良持公の前に」「射るや、矢を」「懸るや、不敵に」「畏れろ、将門っ」と、相手の耳もつんぼにしてしまおうと計ってでもいるように、喚(おめ)き囃(はや)した...
吉川英治 「平の将門」
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