...只だ猶心に懸るは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...菅絲(すがいと)に懸る...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...はら/\と顏にも懸る...
石川啄木 「鳥影」
...今や自分が気に懸るのは天気ばかりであった...
岩野泡鳴 「猫八」
...非常に時間が懸ること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...当人も快くそのお方にお目に懸ると云っていること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...無駄(むだ)な費(つい)えが懸るのを恐れたのであろうと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こんなに手数が懸るものとは知らなかつたが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...「喞筒(ポンプ)確(しつ)かり頼むぞい!」「確かり遣れ」「喞筒!」と彼方(あつち)此方(こつち)から声が懸る...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...いろいろなことが気に懸るのだ...
豊島与志雄 「自由人」
...今日ぎりでもう貴嬢にもお眼に懸るまい……ネーお勢さん」お勢は尚お黙然としていて返答をしない...
二葉亭四迷 「浮雲」
...何となく気に懸るから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...死ぬか――待ってみるか? 何を? 助かるのを? 死ぬのを? 敵が来て傷(て)を負ったおれの足の皮剥(かわはぎ)に懸るを待ってみるのか? それよりも寧(いっ)そ我手で一思(ひとおもい)に……でないことさ...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...やむをえず行き向うと獅吼えて飛び懸る...
南方熊楠 「十二支考」
...一心不乱にその方をほどきに懸る内...
南方熊楠 「十二支考」
...半信半疑で鼻唄半分取り懸るから到底物にならぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...ごくもんに懸るかしばりて腹をいんと思えども...
南方熊楠 「十二支考」
...洗濯ものの懸ることもなくなりましたから...
吉川英治 「江戸三国志」
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