...さうしてから授業に取り懸るのです...
石川啄木 「足跡」
...』『何れお目に懸る機会も有るだらうと思つてましたが...
石川啄木 「鳥影」
...船首(みよし)に紅い扱帯(しごき)が懸る...
泉鏡花 「浮舟」
...当人も快くそのお方にお目に懸ると云っていること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...妙子にも不憫(ふびん)が懸るのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何も手数が懸ることはない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...………」「電話の模様じゃあ話がなかなか手間が懸るんじゃないんですかね」要はひそかに老人よりもお久の意見を聞きたい気がした...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...却(かえ)って会社でお目に懸るよりも往来の方が都合がいいのです」「そうですか...
谷崎潤一郎 「途上」
...驛を離れて峠に懸るに...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...「撲れ! 撲れ!」「取占(とつち)めて了へ」と彼方(あつち)此方(こつち)から声が懸る...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...耳に喰い下がったのは中心を失ってだらりと吾が横顔に懸る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お前にも人殺しの疑いが懸るよ」「…………」文次郎の顔はサッと血の気を失いましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうも気に懸る、お勢の事が気に懸る...
二葉亭四迷 「浮雲」
...四十年ほど前予毎度和歌浦の波止場の波打ち懸る岩下に小蜈蚣あるを見た...
南方熊楠 「十二支考」
...尾が水を払うて王に懸るを恐ると答えた...
南方熊楠 「十二支考」
...必定予の留守に不貞を行うたのだと詰(なじ)り懸ると...
南方熊楠 「十二支考」
...半信半疑で鼻唄半分取り懸るから到底物にならぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...屋島へ懸るにもカカリ手がない立場に義経はあった...
吉川英治 「随筆 新平家」
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