...胸前(むなさき)目懸けて突込みしが...
泉鏡花 「活人形」
...」小児(こども)の肩に手を懸けて...
泉鏡花 「婦系図」
...では取懸ることとしよう...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...私の懸念していた中でも一番悪いことが起っているのがわかった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...一生懸命に探(さが)し廻る...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私を雑用から防がうと懸命に努力をした...
高村光太郎 「智恵子抄」
...この一定の手懸りが何であるべきかである...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...すべては二人の行動と私自身の心の動きとに懸っている...
豊島与志雄 「小説集「秦の憂愁」後記」
...「いくら引っ懸っていたって...
夏目漱石 「道草」
...五十二歳で死んだシェイクスピアは死ぬ前に懸命に此の世に遺して行くべき骨のことを気にしていた...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...滝が懸かったように見えている...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...私達は一生懸命でうたいました...
三浦環 「お蝶夫人」
...それによっていよいよ自身とその人との懸隔(けんかく)を明瞭(めいりょう)に悟ることになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一體此懸隔はどうして生じて來るだらう...
森林太郎 「高瀬舟」
...御所持ならば懸念はない...
夢野久作 「斬られたさに」
...そこに懸けられてある姥口(うばぐち)の霰釜(あられがま)とともに破綻(はたん)なくひたと坐っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...命惜しなど思う懸念(けねん)のある者は...
吉川英治 「源頼朝」
...私は幸に身体を凭せ懸ける所を持っていたのでよかったが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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