例文・使い方一覧でみる「懸」の意味


スポンサーリンク

...駅夫室の入口に倚(よりかか)つたり...   駅夫室の入口に倚懸つたりの読み方
石川啄木 「鳥影」

...そうして今更ながらあまりにひどい思想の隔が気味わるくも思はれるのであつた...   そうして今更ながらあまりにひどい思想の懸隔が気味わるくも思はれるのであつたの読み方
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年五月号)」

...或るところで引(ひっかか)るようにとんとんとんととんという特徴のある音をたてることであった...   或るところで引懸るようにとんとんとんととんという特徴のある音をたてることであったの読み方
海野十三 「東京要塞」

...優良な店員に気持よく命に働いて貰うことが一番肝要なことである...   優良な店員に気持よく懸命に働いて貰うことが一番肝要なことであるの読み方
相馬愛蔵 「私の小売商道」

...一生命に押しのける身振りをする...   一生懸命に押しのける身振りをするの読み方
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「麻酔剤」

...能面のようにして空(くう)にっている...   能面のようにして空に懸っているの読み方
豊島与志雄 「溺るるもの」

...忠作はなお一生命に算盤(そろばん)と首っ引きをしているところへ入り込んで来たのが...   忠作はなお一生懸命に算盤と首っ引きをしているところへ入り込んで来たのがの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...客は醤油の浸みた菜漬を旨さうに噛んでやがて冷えた鐵瓶から急須へ注いで其鐵瓶を炬燵の火へけた...   客は醤油の浸みた菜漬を旨さうに噛んでやがて冷えた鐵瓶から急須へ注いで其鐵瓶を炬燵の火へ懸けたの読み方
長塚節 「開業醫」

...一所命勉強して次の年成績が良かったもので...   一所懸命勉強して次の年成績が良かったものでの読み方
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」

...で早速下駄を引きけて...   で早速下駄を引き懸けての読み方
夏目漱石 「吾輩は猫である」

...一生命看護に骨を折って居る様子が手に取るように判ります...   一生懸命看護に骨を折って居る様子が手に取るように判りますの読み方
野村胡堂 「悪魔の顔」

...其の心は何者かに汚(けが)されてゐはせぬかといふことが氣に(かゝ)つて來たのであつた...   其の心は何者かに汚されてゐはせぬかといふことが氣に懸つて來たのであつたの読み方
三島霜川 「平民の娘」

...この怪しげなりつる男、まづ内へ入つて、須臾(しゆゆ)の間に衣冠を正しくして、秀郷を客位に請(しよう)ず、左右侍衛官(しえのかん)前後花の粧(よそお)ひ、善尽し美尽せり、酒宴数刻に及んで、夜既に深(ふけ)ければ、敵の寄すべきほどになりぬと周章(あわて)騒ぐ、秀郷は、一生涯が間身を放たで持ちたりける、五人張(ばり)にせき弦(づる)けて噛(く)ひ湿(しめ)し、三年竹の節近(ふしぢか)なるを、十五束二伏(ふたつぶせ)に拵(こしら)へて、鏃(やじり)の中子(なかご)を筈本(はずもと)まで打ち通しにしたる矢、たゞ三筋を手挟(たばさ)みて、今や/\とぞ待ちたりける、夜半過ぐるほどに、雨風一通り過ぎて、電火の激する事隙(ひま)なし、暫(しばら)くあつて比良(ひら)の高峯(たかね)の方より、焼松(たいまつ)二、三千がほど二行に燃えて、中に島のごとくなる物、この竜宮城を指(さ)してぞ近づきける、事の体(てい)を能々(よくよく)見るに、二行に点(とぼ)せる焼松は、皆己(おのれ)が左右の手に点したりと見えたり、あはれこれは、百足蛇(むかで)の化けたるよと心得て、矢比(やごろ)近くなりければ、件(くだん)の五人張に十五束三伏(みつぶせ)、忘るゝばかり引きしぼりて、眉間(みけん)の真中をぞ射たりける、その手答へ鉄を射るやうに聞えて、筈を返してぞ立たざりける、秀郷一の矢を射損じて安からず思ひければ、二の矢を番(つご)うて、一分も違(ちが)へず、わざと前の矢所(やつぼ)をぞ射たりける、この矢もまた、前のごとくに躍り返りて、これも身に立たざりけり、秀郷二つの矢をば、皆射損じつ、憑(たの)むところは矢一筋なり、如何(いかん)せんと思ひけるが、屹(きつ)と案じ出だしたる事あつて、この度射んとしける矢先に、唾を吐きけて、また同じ矢所をぞ射たりける、この矢に毒を塗りたる故にや依りけん、また同じ矢坪を、三度まで射たる故にや依りけん、この矢眉間の只中(ただなか)を徹(とお)りて、喉の下まで、羽(は)ぶくら責めてぞ立ちたりける、二、三千見えつる焼松も、光たちまち消えて、島のごとくにありつる物、倒るゝ音大地を響かせり、立ち寄りてこれを見るに、果して百足の※(むかで)なり、竜神はこれを悦びて、秀郷を様々に饗(もてな)しけるに、太刀一振(ひとふり)、巻絹(まきぎぬ)一つ、鎧一領、頸結(ゆ)うたる俵一つ、赤銅(しやくどう)の撞鐘(つきがね)一口を与へて、御辺の門葉(もんよう)に、必ず将軍になる人多かるべしとぞ示しける...   この怪しげなりつる男、まづ内へ入つて、須臾の間に衣冠を正しくして、秀郷を客位に請ず、左右侍衛官前後花の粧ひ、善尽し美尽せり、酒宴数刻に及んで、夜既に深ければ、敵の寄すべきほどになりぬと周章騒ぐ、秀郷は、一生涯が間身を放たで持ちたりける、五人張にせき弦懸けて噛ひ湿し、三年竹の節近なるを、十五束二伏に拵へて、鏃の中子を筈本まで打ち通しにしたる矢、たゞ三筋を手挟みて、今や/\とぞ待ちたりける、夜半過ぐるほどに、雨風一通り過ぎて、電火の激する事隙なし、暫くあつて比良の高峯の方より、焼松二、三千がほど二行に燃えて、中に島のごとくなる物、この竜宮城を指してぞ近づきける、事の体を能々見るに、二行に点せる焼松は、皆己が左右の手に点したりと見えたり、あはれこれは、百足蛇の化けたるよと心得て、矢比近くなりければ、件の五人張に十五束三伏、忘るゝばかり引きしぼりて、眉間の真中をぞ射たりける、その手答へ鉄を射るやうに聞えて、筈を返してぞ立たざりける、秀郷一の矢を射損じて安からず思ひければ、二の矢を番うて、一分も違へず、わざと前の矢所をぞ射たりける、この矢もまた、前のごとくに躍り返りて、これも身に立たざりけり、秀郷二つの矢をば、皆射損じつ、憑むところは矢一筋なり、如何せんと思ひけるが、屹と案じ出だしたる事あつて、この度射んとしける矢先に、唾を吐き懸けて、また同じ矢所をぞ射たりける、この矢に毒を塗りたる故にや依りけん、また同じ矢坪を、三度まで射たる故にや依りけん、この矢眉間の只中を徹りて、喉の下まで、羽ぶくら責めてぞ立ちたりける、二、三千見えつる焼松も、光たちまち消えて、島のごとくにありつる物、倒るゝ音大地を響かせり、立ち寄りてこれを見るに、果して百足の※なり、竜神はこれを悦びて、秀郷を様々に饗しけるに、太刀一振、巻絹一つ、鎧一領、頸結うたる俵一つ、赤銅の撞鐘一口を与へて、御辺の門葉に、必ず将軍になる人多かるべしとぞ示しけるの読み方
南方熊楠 「十二支考」

...一しょう命背伸びをして籠を吊るしてある麻糸を釘(くぎ)からはずした...   一しょう懸命背伸びをして籠を吊るしてある麻糸を釘からはずしたの読み方
森鴎外 「雁」

...一しょう命になって淵の水を汲み出します...   一しょう懸命になって淵の水を汲み出しますの読み方
柳田國男 「日本の伝説」

...一生命注射したり...   一生懸命注射したりの読み方
山崎富栄 「雨の玉川心中」

...夢という一字の横幅(よこふく)がかっている...   夢という一字の横幅が懸かっているの読み方
吉川英治 「新書太閤記」

...命にもがいてみたが...   懸命にもがいてみたがの読み方
吉川英治 「宮本武蔵」

「懸」の読みかた

「懸」の書き方・書き順

いろんなフォントで「懸」

「懸」の英語の意味

「懸なんとか」といえば?   「なんとか懸」の一覧  


ランダム例文:
油煙墨   男面   偽りの言葉  

チーズローリングと世界一硬いチーズ

便利!手書き漢字入力検索

時事ニュース漢字 📺
一国二制度   去痰薬   即時停戦  

スポンサーリンク

トップへ戻る