...昔から外國人からは懷かしく思はれて來た...
會津八一 「趣味の修養」
...土着した祖先「故郷(ペーイ・ナタル)を懷かしむ君の心持は吾々には珍しいことだ...
石川三四郎 「浪」
...進化論に懷疑し始めたのは...
石川三四郎 「浪」
...命は懷から劒を出し...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...懷姙(くわいにん)と事(こと)が極(きま)つたとき...
夏目漱石 「門」
...私たちが宿屋につくとすぐ女中の戸籍をもう知つてゐるのに不審を懷かれるかも知れないが...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...八五郎が懷からちよいと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あれツ」などと勘兵衞の懷に飛び込むのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...懷ろ紙に捺(お)したのはどういふわけでございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...懷中(ふところ)煙草入を出して一服吸つてゐるのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次はそれを取上げて、中を覗いて見ましたが、よく呑み干して一滴も殘つては居ず、懷ろ紙を出して、その上へ瓢箪を逆樣にすると、僅かに一滴、二滴、紙の上に血のやうに滴るものがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...懷中電燈を照しながら...
林芙美子 「或る女」
...多少とも懷疑的でないやうな知性人があるであらうか...
三木清 「人生論ノート」
...しかしながら懷疑といふのは...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...殊に懷しい氣がしてゐたのかも知れない...
室生犀星 「京洛日記」
...船方の懷に金が無い...
柳田國男 「瀬戸内海の島々」
...それを二本あはせて木綿絲でしばつたのを懷中に持つてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...曲中の人物が相手なしの獨語的に自己の所懷を述べて...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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