...〔譯〕寛懷(かんくわい)俗情(ぞくじやう)に忤(さか)はざるは...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...余の如き懷疑者の眼から見てさへ氣の毒な程新鮮さを缺き緻密を缺き眞實を缺いてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...われはかく由(よし)なき妄想を懷きてしばしあたりを忘れ居たるに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...懷舊思想を挑發し...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...それから懷のなかへ片手をいれた...
太宰治 「逆行」
...懷(なつか)しい/\從兄(いとこ)への此(この)眞情(まごゝろ)を見(み)することも出來(でき)ぬか!カピ妻方法(てだて)は自身(じしん)で工夫(くふう)しやれ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...お品(しな)の死體(したい)が棺桶(くわんをけ)に入(い)れられた時(とき)彼(かれ)はそつとお品(しな)の懷(ふところ)に抱(いだ)かせた...
長塚節 「土」
...この剃刀(かみそり)だが――」平次は懷ろ紙の間に狹んであつた剃刀を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――この邊で小菊の懷紙でもザラに使つて居るのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...懷(ふところ)具合まで訊いて廻りましたが」「懷具合は餘計だ」「主人の八郎兵衞はお人好しの上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眞の批評は、眞の懷疑は、物の中に入つてゆくのである...
三木清 「人生論ノート」
...かやうにしてデカルトの懷疑の目的の一つは超越的なものを排してすべてを内在的に考察し得る如き立場を發見することにあつた...
三木清 「認識論」
...我々が存在に對して懷く愛も憎みも...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...感懷まことにとどまるところをしらざらんとするなり...
三好達治 「朝菜集」
......
三好達治 「詩四章」
...懷かしいやうな氣がして暫く立つて居て見た...
吉江喬松 「山岳美觀」
...敵中へ突入して行つた彼の心懷であつた...
吉川英治 「折々の記」
...そして懷中から私の最近に著した歌集『くろ土』を取り出してその口繪の肖像と私とを見比べながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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