...若しそれが多少なりとも諸君の參考になるならば自分の本懷である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...仄(ほの)かな哀感の霞を隔てゝ麗(うらゝ)かな子供芝居でも見る樣に懷かしいのであるが...
石川啄木 「二筋の血」
...今は翁の懷かしい思ひ出の一つであらう...
心猿 「荷風翁の發句」
...何時も手帳を懷にし...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...懷疑論者の言説の一半が誤つて居ると共に他の一半には汲むべき意義があると思ふ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...其間は自然主義や懷疑主義は尚ほ充分に存在の理由を有するのである...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...それにしてもどれ程此のリボンが女の心を惹いたことであらうかと思ふと其不調和な處に懷しいやうなところもある...
長塚節 「旅の日記」
...あとせめて十年」杉之助の述懷(じゆつくわい)は筋立つて少しの疑ひも挾(はさ)みやうはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...有難い仕合せで」「十手を内懷中に突つ張らかして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ハツ」喜八郎は本能的に懷ろを押へました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もつと良い匂ひがするでせう」八五郎は素袷(すあはせ)の薄寒さうな懷ろなどを叩いて見せるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人懷(ひとなつ)こい氣紛れものであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...懷疑の裡に仕事をすることの愉しさ...
堀辰雄 「Ombra di Venezia」
...懷疑が方法であることを意味してゐる...
三木清 「人生論ノート」
...宇治の村は夏蜜柑も光つて見える懷かしい在所のやうであつた...
室生犀星 「京洛日記」
...懷かしいばかりに打たれてあつた...
室生犀星 「京洛日記」
...やつた方が話も落着くし市村もじつくりとかんさんに懷(なつ)いてゐた...
室生犀星 「渚」
...心中に無二の眞理を懷いたるときはいかならむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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