...椎と青紫蘇の葉に懲りて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...この前十分に懲りましたよ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...ほんとうに懲(こ)り懲りしましたよ」「そうなすった方がよござんすね...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ひとつ懲りさせてやるほうがいいんだが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...それに懲りて私は...
近松秋江 「狂乱」
...変に痛んで来ましてね」谷本さんははやらぬ歯医者に懲り...
外村繁 「澪標」
...之に懲りたか、隋からは再び使者は來なかつたが、太子の考は日本が支那と對等の國であることを知らしめると同時に、國交を破らずして其の文化を取り入れ、多くの留學生などを遣るつもりであつたから、餘程うまく加減をして外交をせられたものと見える...
内藤湖南 「聖徳太子」
...私は博文館で懲り/″\してゐますから早速辯護士を頼んで掛合つて貰ひ先(まづ)今日までのところでは別に損害は受けてゐません...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...相川の町では木賃のやうな宿へ泊つて流石に懲り/″\したのであつたから此所では見掛の一番いゝ宿へ腰をおろした...
長塚節 「佐渡が島」
...お楽の阿魔が入り込んだ一件(別作『平次女難』)ですっかり懲りているんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頭の君はすこしもお懲りにならず...
堀辰雄 「ほととぎす」
...六条の御息所(みやすどころ)と先夫人の葛藤(かっとう)が源氏を懲りさせたともいえることであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」それはOは図図しいから懲りてもいいだろうという意味も交った...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...しかしわたくしは既に羮(あつもの)に懲りてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...口が一ぱい灰になったのに懲りているから...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その明くる日のことさ」「懲りたのは親のほうってわけか」「みごとにしっぺ返しをくらったようなものさ」房二郎はまた微笑し...
山本周五郎 「へちまの木」
...僕は一度オペラで懲りたことがある...
横光利一 「旅愁」
...霏々(ひひ)と散りしいた柳葉の地上に督郵は、まだ何か、苦しげに喚(わめ)いていたが、玄徳らの姿が遠くなるまで、前に懲りて、近づいていたわり助ける者もなかった...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??