...一度で懲りたから...
井上円了 「おばけの正体」
...まかり間違えば叱言(こごと)を喰ったり揚足を取られたりするから一度で懲り懲りしてしまう...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...そんなに懲りましたかね...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...ぼくはこのまえの底なし沼で懲りたのです...
江戸川乱歩 「影男」
...先夜昨夜に懲りたから...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...全く性懲りもない話である...
外村繁 「落日の光景」
...之に懲りたか、隋からは再び使者は來なかつたが、太子の考は日本が支那と對等の國であることを知らしめると同時に、國交を破らずして其の文化を取り入れ、多くの留學生などを遣るつもりであつたから、餘程うまく加減をして外交をせられたものと見える...
内藤湖南 「聖徳太子」
...右手を延した――月丸が「懲りぬかっ」と...
直木三十五 「南国太平記」
...お夢はあの時に懲りて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...又起きるを伊兵衛が蹴り倒す)久太郎 ちッとは懲りたか...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...北米合衆國亦濫任の弊に懲りて一八八三年より文官任用試驗を行ふに至れること...
原勝郎 「貢院の春」
...そのお前が懲りずまにまた人を思ふといふのかと自分に言つてきかせる歌のやうにもとれるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...冒険はできないと源氏は懲りた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の冷淡さに懲りておしまいになったのかと思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「隠し事には懲りたでしょう」尻目(しりめ)で見ている...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...家にいる女たちは媒介役の失敗に懲りもせず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...懲りずに叩いて、ゆさぶるうちに、朽ちた扉は倒れました...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...死んでも懲りごりだ」と...
矢田津世子 「凍雲」
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