...剛情で我儘で浮気で嫉妬(やきもち)で其上に少々抜けてる醜面(すべた)を当てがつて懲らしてやるが好いのさ...
内田魯庵 「犬物語」
...懲らしめのために二年つづきで遣付(やっつ)けてやった...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...徘徊できんように懲らしめなければならん」「そうです...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私がこれから懲らしてあげる」白娘子はそう云って口の裏で何か云って唱えた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...手遅れにならんうちに懲らしめておかんと...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...正について不正を懲らし...
直木三十五 「南国太平記」
...身の皮を剥いで懲らしめるの手段と見えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...本官の奴等平生餘り威張り散らすから少し懲らしてやれといふので僕が行つて見ると大層裝つて居るが假病である...
長塚節 「開業醫」
...懲らしめのために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いよいよ懲らしめのため...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...驕慢な三馬が絵に差し出口をきくので懲らしてやれと思ったのである...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...思ひきり懲らしめてやることぢや!官権(おかみ)の力がどんなものか思ひしらしてやることぢや! そもそも村長たる者は皇帝(ツァーリ)からでなくて誰から任命されてゐると思ふとるのぢや? あとで他の奴らも懲らしめて呉れよう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...祖母はゆうべの夫への懲らしめがうまく利(き)いてくれればいいがと心に祈りながら...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...書生を懲らしめる酒の話は幾(いく)らもあるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...蕃行(ばんこう)を懲らしめかねない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...懲らしてやるがよい」「日本新聞」といえば...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...しばらく懲らしめてやろうとお思いになるのだろうか」と笑いながら言う大将の様子には...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...うんと懲らしてあげるのよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
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