...自己の怯懦(けふだ)に対して感ずる羞恥(しうち)の情に似たるが如し...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...我我は時には怯懦(けふだ)の為に...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...勇敢と怯懦(きょうだ)...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...全く群衆の怯懦と怠慢と絶対服従とに起因してゐるのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...かくの如き政治上の小人の上に高く位する教養あり真に才能ある人々が懦夫(だふ)として嘲弄せられてゐる...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...非力の懦弱者(だじゃくもの)であるせいかも知れない...
太宰治 「佳日」
...自分の懦弱さや精神(モラル)の貧窮を押し匿し表面(うわべ)を繕いたいばかりにね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...私の怯懦(きょうだ)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いわゆる懦夫(だふ)をして起たしむとはこの時の事であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...怯懦のむくいの大きさに...
久生十蘭 「蝶の絵」
...一時の豪気(ごうき)は以て懦夫(だふ)の胆(たん)を驚(おどろ)かすに足り...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...怯懦と考えられている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...却てたまたま彼の思索の怯懦と怠慢とを暴露するに外ならない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...プロレタリアは「ブルジョア的怯懦」(lchetbourgeoise)のためにデカダンスに墮した人類の中へ新しい精氣を流し込み...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...無学にして怯懦なること私のごときでさえも...
三好十郎 「恐怖の季節」
...それ自体として醜悪にして怯懦なる存在であると共に...
三好十郎 「俳優への手紙」
...不幸にも新帝は薄志懦弱(はくしだじゃく)である...
吉川英治 「三国志」
...懦弱な輩のすぐ口にする口実です...
吉川英治 「三国志」
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