...自己の怯懦(けふだ)に対して感ずる羞恥(しうち)の情に似たるが如し...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...勇敢と怯懦(きょうだ)...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...實は怯懦な私自身のことが心配なのです...
石川三四郎 「浪」
...犯罪前のあの微妙な変則的な心理の働き――謂(いわ)ば怯懦(きょうだ)に近い...
大阪圭吉 「花束の虫」
...百世の下なほ懦夫をして起たしむるに足る...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...自分の懦弱さや精神(モラル)の貧窮を押し匿し表面(うわべ)を繕いたいばかりにね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...」主婦(あるじ)は楊枝を啣(くわ)えて帳場の方へ上り込んで来る書生の懦弱(だじゃく)な様子を見ると...
徳田秋声 「足迹」
...いかに懦弱(だじゃく)なりといえども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...すべての怯懦(きょうだ)のさ中に凝然と身を固め直立して歩かなくてはならない...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...これも無智と怯懦な畏怖心から起ったことだが...
久生十蘭 「海難記」
...怯懦のむくいの大きさに...
久生十蘭 「蝶の絵」
...若し怯懦と暴行のうちいづれか一つを選ばなければならぬとしたら...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...怯懦と考えられている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...君の怯懦も、結局に於て僕の怯懦である...
三好十郎 「俳優への手紙」
...怯懦(けふだ)逡巡(しゆんじゆん)して...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...国民一般が懦弱(だじゃく)となり...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...懦夫(だふ)に説くような甘言はよせ...
吉川英治 「三国志」
...愚婦懦夫(だふ)...
吉川英治 「新書太閤記」
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